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法を問い学を修める

2019/01/01

vol.62 法座のすすめ

vol.62 法座のすすめ

 『私達は信をおなじうし、道をともにする人々の結合によって、真の意味における僧伽(佛教者の結合)を設立せんと念願するものである。』(『教範(初版・復刻版)』第四章宗教編三「主張」)  金剛禅は人の心を改造することで拝み合い、援け合いの理想境建設を目指している。  その手段として主行たる易筋行と鎮…
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2018/11/01

vol.61 愛と慈悲

vol.61 愛と慈悲

 『愛するものから憂いが生じ、愛するものから恐れが生じる。愛するものを離れたならば、憂いは存在しない。どうして恐れることがあろうか。』  (「真理のことば」(ダンマパダ)第十六章 愛するもの212」  仏教では「愛は渇愛であり、渇愛とはのどがかわいて水を求めるように、激しく執着すること」と捉え、…
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2018/09/01

vol.60 自燈明(じとうみょう)、法燈明(ほうとうみょう)

vol.60 自燈明(じとうみょう)、法燈明(ほうとうみょう)

 もうかなり昔、夏の恒例行事であった指導者講習会に参加した。  多度津町の民宿はどこも若い拳士でいっぱいだった。  夕食を済ませ、再び本山へ登り本堂に集合すると、道場の中央に1本だけ灯(とも)されたローソクを起点に、隣の人から人へと灯(ともしび)をリレーしていった。  電気を消して先ほどまで暗…
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2018/07/01

vol.59 人間尊重を自覚させ生み出す信念=信仰

vol.59 人間尊重を自覚させ生み出す信念=信仰

 「信仰なんて言葉を聞いたとたん毛嫌いする人がいるが、人間としての自己の正しいあり方、尊厳を自覚する唯一の道は信仰であり、それは人間尊重を自覚させ生み出す信念でもある。」  この開祖の言葉。書き換えると、  「人間がより良く生き、それぞれの人生を全うするには、何より先ずは、人間尊重の自覚が必要で…
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2018/05/01

vol.58 真理とは、ゆるぎないもの

vol.58 真理とは、ゆるぎないもの

 自分はどこから来て、どこに行くのか、この世界はなぜあるのか、宇宙はなぜ存在するのか、そもそも、我とは何者なのか、これらの答えのない問いに対して、人間は、知りたいと思い、探求しようとする。  これは、人間に与えられた能力であり、真理を探求しようとする宿命と言える。  これまでも現在も、天才科学者…
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2018/03/01

vol.57 ダーマ信仰→人間尊重の自覚→信念

vol.57 ダーマ信仰→人間尊重の自覚→信念

 開祖は、ダーマの認識について、 「宇宙に遍満するいのちのはたらきとして理解し、全ての生きとし生けるものは、その大いなる力に生かされていると信じ、その上で自己の確立、己の価値の発見と言うことを主張し、教育し続けてきたが、本当の信仰とはそうでなければならない。」  と述べられています。  また、…
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2017/11/01

vol.55 昭和史~開祖の生きた時代

vol.55 昭和史~開祖の生きた時代

 数々の体験から、幸福な人生を築き、平和で豊かな理想境を、祖国日本に実現するためには、自分がどのように生きれば良いか、また、人々をどのように導けば良いか、そして、その目的にかなう正しい手段はなにかを、開祖は教範第一編の第一章で明確にされています。   金剛禅は正しい釈尊の教えを基盤としていますが…
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2017/09/01

vol.54 原始仏教

vol.54 原始仏教

 「人、人、人、すべては人の質にある」 金剛禅の出発点は、この開祖の確信にありました。「人づくり」の手段には何がいちばんふさわしいのか?開祖のさまざまな体験から生まれたのが、教えとしての「金剛禅」であり、その行としての「少林寺拳法」でした。  そして、開祖が「金剛禅」の教えの基盤とされたのが「釈…
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2017/08/01

vol.53 開祖の志を理解する三本柱

vol.53 開祖の志を理解する三本柱

 約四十年前、私は全日本学生少林寺拳法連盟委員長という役目がら、大学生の研修制度を開祖にお願いをしました。大学本部合宿のときに毎週数名の大学生を研修生として受け入れてもらうというものでした。一日中、本山の先生方に指導を受けられるという希望を持って集まった大学幹部は、当時山門衆と呼ばれた先生方といっし…
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2017/06/01

vol.52 強く生きるということは・・・負けないことではなくて

vol.52 強く生きるということは・・・負けないことではなくて

 「『強く生きるということは 決して負けないことではなくて 誰のせいにもしないこと.言い訳しないで生きること.』(ボンボヤージュ「ちびギャラ」)これいいでしょ」というので、インターネットで検索すると、どういうわけか作者より関ジャニ∞の名前が出てきました。けっこう若い人が共感しているのかな・・・。 …
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2017/04/01

vol.51 不運であったとしても不幸にならない・・・そんな社会が

vol.51 不運であったとしても不幸にならない・・・そんな社会が

 恒例のバザーの日が近づいてきました。今年も、またお会いできるでしょうか。お父さんも、お母さんも高齢になってきましたので、運営に参加できない方もおられます。40年近くたてば、親も高齢ですから。ふとしたきっかけで、お邪魔するようになった福祉施設。父母の会をまとめておられる方と、前夜に酒を飲みながらお話…
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2016/12/01

vol.49 「『は』と『と』、そう思い込んで・・・『いいね』という声が聞こえる」

vol.49 「『は』と『と』、そう思い込んで・・・『いいね』という声が聞こえる」

 その題名を「教えることは学ぶこと」だとずっと思い込んでいました。林竹二さんと灰谷健次郎さんの二人で書かれたその本の題は、実は『教えることと学ぶこと』でした。  「は」と「と」。たった一文字の違いですが、「は」なら「教えること」と「学ぶこと」は同じこと。「と」なら、結果として結びついていることにな…