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素晴らしき金剛禅 亡き師の一周忌に寄せて

素晴らしき金剛禅 亡き師の一周忌に寄せて

 尊敬して止まない師、元熱田道院道院長、故藤田昌三先生の一周忌を7月29日に迎えました。
 思えば昨年7月、播磨山崎道院設立45周年記念行事を企画する中で、高齢の藤田先生をご招待するべきかどうか考えていたところ、道院幹部から「是非ともご招待したい」できれば「奥様もご一緒に一泊のご旅行をして頂きたい」と申し出があり、私もご招待させていただこうと決心しました。それならば、藤田先生の旧知の間柄である先生方もお招きして、楽しいひと時を味わっていただこうと準備をすすめておりました。しかし、周年行事の直前に奥様から「主人が体調不良で入院し、参加が出来なくなりました。」との予期せぬ連絡があり、それから一か月も経たないうちに藤田先生の訃報が届きました。諸行の無常を思い知らされた出来事でした。
 また、その年の12月、本山において藤田先生の物故指導者顕彰法要を執り行いました。大澤管長が導師を務め、少林寺拳法グループ各役員の皆さまが参列する中、先生が永年にわたり金剛禅の布教に情熱を持ち続けた事を奥様はじめご家族の皆様は感じることができたと思います。厳粛極まる法要でした。私自身遺品収蔵棚の前で香を奉じ、拝を為す時「先生ありがとうございました。」その言葉が、感極まり出せないまま、只々、合掌礼をしていました。
 今更ながら思うに、師藤田昌三先生は、金剛禅運動(幸福運動)を正に実践された真の指導者でした。開祖が示された「私たちは生きているのでは無い、生かされているのです。折角生かされているのだから、自身が幸せになる努力もするが、他者の幸せを願う。他者の幸せを自分の幸せと思える様になろうじゃないか」という教え、さらに道訓の「師を重んじる事、朋友を信じる事、訓を垂れて人を導く事」を常に実践され、私たち後進に伝えておられたと強く感じさせられています。
 今日の自分が在るのは、開祖から師匠への教え、そして師匠の導きがあったからであると思う次第です。同時に、素晴らしき金剛禅運動に邁進する事が師匠への何よりの供養と思うところです。

播磨山崎道院 道院長 東 豊俊