コラム

企画の小窓〜コラム〜

2017.08.07

二発目 “ハマちゃんの青タンプレゼント”タイトルの由来!

二発目 “ハマちゃんの青タンプレゼント”タイトルの由来!

〇ハマちゃん「に」青タンプレゼント

 1984年の8月だったと思います、フランスの青坂寛先生(ヨーロッパ総局長)がご家族で本部を訪問されました。 

先生のご家族と拳士職員みんなで海水浴に行き、バーベキューを行った楽しい夏でした。

1997年創始50周年の年に、アフリカ地区の合宿に参加するためにケニア、タンザニアを訪問する機会がありました。アフリカに到着する前にフランスに立ち寄った際に、青坂先生のご自宅へ招待していただきました。

先生は話し始めると止まりません。開祖や少林寺拳法の話はもちろん、フランスのこと、日本のこと、自分の故郷やルーツのこと、さらには文字にできない様々な武勇伝。聞いていて退屈することは有りません。そんな先生を私は尊敬しているのです。

30年以上前のある日、香川の武専本校四階の道場で、青坂先生と職員数名で稽古をしていました。

青坂先生は乱捕りが好きな先生です。私も乱捕りが好きな職員です。水が高いところから低いところに流れるように、当然のように「ハマちゃんやるかね!」「ハイ、お願いします」と乱捕りで手合わせをすることになります。

先生も私もまだまだ若く、お互い冷静ではありますが、火花散るお手合わせとなりました。

私が生意気に調子にのっていたのか、ひょっとしたら先生が思っていたより手強かったのか、先生の正拳突きがビシッと私の左目を捉えました。私は生まれて初めて「青タン」をプレゼントされました。

そういえば先生からこんな話を聞いていた。「ハマちゃん、俺は道場破りに負けたことがないんだよ。だって相手は寸止めするけど、俺は当てるつもりだからね、ワッハッハ(爆笑)」しまった、これでは初めから負けているではないか、恐れ入りました……。

〇高校生と技で交流してきなさい

 1986年4月号から、新編集長のMさんと私が編集部に加わった「あらはん」のスタートでした。

 約半年間、4月号の新企画をどのような内容にするのか議論の毎日でした。

 相変わらず堅苦しい特集記事もある中で、何か楽しいページを作ろうではないか。そんな提案が上がってきました。表紙を楽しくしよう、迫力のあるグラビアにしよう、技術ページをもっと充実させていこう、といった様々なアイデアがだされ、新企画が数多く立ち上がりました。

 当時の編集会議には宗由貴総裁も参加され、平気で明け方まで続く「朝まで生テレビ」状態になることも少なくありませんでした。

 会議に疲れ果て、少しの間席を外し戻ってきたら、編集長から「ハマちゃん、高校生と技で交流してきて、それを記事にしてもらう。高校生と乱捕りしてきて!」という指令が飛んだ。

 そこで私はタイトルどうしますかとつぶやいたら?後にMさんの後に編集長となるBさんが、「ハマチャンが青坂先生から青タンをプレゼントされたように、高校生に青タンをプレゼントするわけだから、『ハマちゃんの青タンプレゼント』にしよう」と提案。すんなりとタイトルは決定したのです。

(つづく)