学校法人 禅林学園

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2018年度武専カリキュラム

 

Ⅰ 学生の心得  

1.武専学生としての姿勢

(1)武専コースの目的と教育方針を理解し、武専コースで学んだことが、各所属は勿論のこと、家庭や職場で活かせるようにする。

(2)金剛禅の調和の思想の実践を目指し、自らの資質の向上に努める。

(3)技術、思想を学ぶことに加え、各所属での指導を想定した指導法の研鑽にも目を向ける。

(4)武専コース学生としての自覚と誇りを持ち、品格を保つこと。

       ①学生としての自覚にもとづき、不断の精進と熱意を持って修練にのぞむこと。

       ②合掌礼は当然のこと、模範となるよう礼節、品格を保ち、服装、言動等に留意すること。

       ③各所属を越えた集まりである武専コースのあり方と特性を理解し、仲間づくりと絆を大切にすること。

     ④自身の健康維持・管理を十分に心がけ、万全の体調で授業にのぞむこと。

 

2.健康・安全への心得

(1)健康、安全に十分に留意すること。

   修練は危険がともない、個々の性格や体質はそれぞれである。これを前提に、自分の健康と安全に留意すること。

        「修練における留意事項」の詳細は別項参照。

(2)環境状態に留意すること。

          気象、気温をはじめ、施設の不具合など、修学の環境にも留意すること。

 

3.人権/ハラスメントへの留意

          パワーハラスメント、セクシャルハラスメント等、世代間での違いはあるにせよ、「指導的社会人を育成する」武専

          コースの学生として、授業のみならず各所属においても、人を大切にした修練をリードすること。

 

 

4.楽しい修練、指導力向上を心がける

   学生としての自覚と品格に集約されるが、健康・安全や人権に配慮した上で、楽しく修練することを心がけること。

   また、武専コースの学生は、それぞれの所属では、指導的立場にあることが多い。各所属では一般拳士をリードする

          に相応しい幹部拳士、引いては所属長となるように、その指導力の向上を心がけること。

 

 

Ⅱ 2018年授業計画 

1.カリキュラム

 

(1) 年間時間割/科別年間時間割表は巻末

1時限

2時限

3時限

4時限

5時限

 

4月

入学式 他

全体講義

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

5月

開祖法話学習

教範学習

考試審判基礎講座

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

6月

全体講義

地区設定授業

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

7月

師家講話

グループ・ディスカッション

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

8月

休  講

 

9月

全体講義

地区設定授業

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

10月

開祖法話学習

教範学習

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

11月

全体講義

地区設定授業

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

12月

師家講話

グループ・ディスカッション

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

1月

全体講義

地区設定授業

実技(基本修練)

実技(法形修練)

 

2月

休  講

 

3月

全体講義

実技(基本修練)

実技(法形修練)

修了式

     ※2018年度は補講を実施しない。ただし地区によって休講月に補講実施が可能。

   ※「VALUE-LEVEL-UP学習」は全学生ではなく、新入学者(予科1年、本科1年)対象の科目

とし、地区設定授業において1コマを実施する

 

(2)時間数

カリキュラム

予科

本科

高等科

研究科

1年

2年

1年

2年

1年

2年

3年

1年

2年

3年

4年

鎮魂行

10

10

10

10

10

10

10

10

10

10

10

少林寺拳法師家講話

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

全体講義

6

6

6

6

6

6

6

6

6

6

6

開祖法話学習

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

教範学習

2

2

2

2

1

1

1

1

1

1

1

考試審判基礎講座

 

 

 

 

1

1

1

1

1

1

1

地区設定授業

(V-L-U学習)

3

4

3

4

4

4

4

4

4

4

4

1

 

1

 

 

 

 

 

 

 

 

実技

31

31

31

31

31

31

31

31

31

31

31

グループ・ディスカッション

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

 

(3)基準時間割

 

時間帯

出席回数

鎮魂行

 9:10~ 9:40

0.5日

1時限

 9:50~10:40

2時限

10:50~11:40

3時限

11:40~12:30

昼休み

12:30~13:20

 

4時限

13:30~14:30

0.5日

5時限

14:40~15:40

終礼・作務

15:40~16:10

・開始、終了、昼休み時間は、地区の状況により変更することがある。

・授業時間:1~3時限は50分、4・5時限は60分とし、1日合計5時限。

・「感想記入用紙」に感想を記入し、教員用と地区用を提出する。

      ・原則8月、2月が休講となる。ただし、寒暑に限らず地区の事情がある場合は、休講月を振り替える場合がある。この場合は、8月、2月に休講月の授業を行う。

       (例)10月度が休講の場合、8月度に10月度の授業を行う。

 ・3月の修了式については、5時限終了後に行う。地区により時間の長さが異なるため、各地区で時間を定めて実施する。

 

2.授業内容

(1)鎮魂行

①目的 

少林寺拳法の教えに心を向け、自らの行いを省みるとともに身心の統一をはかり、“霊止(ひと)たる我”の自覚とその霊性の発現をうながす。また、一同で教典を唱和し、同志としての意識を高める。

②内容 

所定の作法にもとづき鎮魂行を励行する。唱和は早過ぎないように留意する。

(2)全体講義 /少林寺拳法師家講話

①目的 

金剛禅が目指す人間の生き方と人間社会の在り方、そして、少林寺拳法の指導者に求められるものの考え方や行動の在り方について学ぶ。

また、少林寺拳法の指導者は “指導的社会人”として調和の思想を体現する者でなければならないとの観点から、講義を通じて調和力のさらなる理解を深め、その養成をはかる。

なお、年2回(7月、12月)、少林寺拳法師家の講話を通じて、今の社会状況の中で少林寺拳法をどう生かすべきか、指導者はどうあるべきかを考える。

②内容 

年間テーマ(次ページ表)にもとづく講義を受講する。また、師家講話については、師家による講義を録画にて視聴する。

なお、テーマは、以下の書籍内容と関連したものであり、これらを各自、補助教材として活用する。

4月、6月、11月、1月、3月… 『僧階教本(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ)』(金剛禅総本山少林寺)の内容に関連する。

                 【僧階履修の代替(レポートの免除措置)について】

僧階を取得している学生は、「全体講義 学習レポート」の提出をもって、僧階昇格のための僧階レポートが免除される。(対象となる講義、代替科目は指定あり。)

9月、11月、1月…………『「強さ」とは何か。~少林寺拳法創始者・宗道臣70の言葉~』(文春新書)の内容に関連する。

 

《 年間テーマ 》

 

テーマ

◇僧階履修代替の適用科目/[テーマ番号]

適用対象資格

〈僧階〉

4月

生涯修行としての少林寺拳法

          ◇少林寺拳法における生涯修行の形態/[G1] 

中導師

5月

1限目―開祖法話学習

2限目―教範学習(予科・本科)

考試審判基礎講座(高等科・研究科)

 

6月

鎮魂行の意義

 ◇金剛禅教典の意義/[A7]

少導師

7月

少林寺拳法師家講話

 

8月

休 講 月

 

9月

「殺されるか尽きるまで待て。自分で死ぬなよ」

 (『「強さ」とは何か。』より) 

 

10月

1限目―開祖法話学習

〔2限目―教範学習「金剛禅の主張と願い」〕

 

11月

あきらめない (『「強さ」とは何か。』より) 

◇日常生活の中の金剛禅/[K2]

権大導師

12月

少林寺拳法師家講話

 

1月

「己しかない人間はダメ、己のない人間はダメ」

 (『「強さ」とは何か。』より) ◇金剛禅の「自己確立」と近代的自我の比較/[D2]

権中導師

2月

休 講 月

 

3月

道院の役割とこれからのあり方

   ◇道院の役割とその公共性/[N2] 

大導師

※適用対象資格(僧階)とは、現在保有している資格を示す。

 

(3)開祖法話学習

①目 的 

開祖法話を通じて、開祖の感性や思想、価値観に対する理解をさらに深めるとともに、各自の日々の修行や実践の在り方をふり返る。

②内 容 

開祖法話(録音)を約30分間視聴した後、グループに分かれてディスカッションを行う。

教材として法話リライト、また、補助教材として『「強さ」とは何か。~少林寺拳法創始者・宗道臣70の言葉~』(文春新書発行)を活用する。

(4)教範学習

①目的

開祖が指導者教育のために書かれた『少林寺拳法教範』の主たる内容とその意図を正しく理解することで、金剛禅の教学や修行法に対する認識をさらに高め、指導者としての信念を確立する。

②内 容

下記講義テーマについて『少林寺拳法教範』をテキストとして学習する。

講義時間は30分とし、講義を聴いた後、グループに分かれてディスカッションを行う。

③講義テーマ

5月  拳禅一如・力愛不二

10月  金剛禅の主張と願い

 

④履修対象

5月   予科、本科

10月  全学年

【『少林寺拳法教範』について】

武専で学ぶ学生として、是非所有して学習すること。

(5)考試審判基礎講座

①目 的 

昇格考試や大会における考試と審判の在り方、及び審査・審判技能の基本を学習する。

これにより、考試受験者や大会出場者に対する正しい指導、助言を行えるようにする。

また、考試員・審判員の資格を有する者は、その資質の向上及び審査・審判技能のさらなる向上をはかる。

②講義テーマ

5月 「昇格考試の意義と技術審査の要点」

③履修対象

高等科、研究科

(6)地区設定授業 

①目 的

カリキュラムを補足する授業として、また、地区ごとの必要性にもとづく内容が実施される。

②内 容

武専の授業内容と関連するもので、指導者育成にとって有益なものを各地区で企画される。

(7)VALUE‐LEVEL-UP学習 (入学者対象)

地区設定授業の際に、予科1年、本科1年の入学者を対象に実施される。

  • 目 的

a社会認識と組織展望について意識を共有し、時代に即した組織へ進化するための学習機会である。

b VALUE-LEVEL-UP、広報、知的財産管理、ライセンス事業に関するガイドラインの理解を通じて、少林寺拳法の信頼と価値の向上に貢献する。

  • 内 容 「少林寺拳法のVALUE-LEVEL-UP」

「VALUE-LEVEL-UP学習」資料に基づきいた講義である。

・VALUE-LEVEL-UPの意義

・知的財産の保護

・積極的広報

・VALUE-LEVEL-UPの実践

③履修対象

  ・予科1年、本科1年の入学者

(8)グループ・ディスカッション

①目 的

師家の講話内容を、より自分の問題として引き寄せる、また、他の受け取り方や考え方を知ることで、グループメンバー相互の理解を深める。

②内 容

少林寺拳法師家講話を聴いた後、グループに分かれて意見交換を行い、最後に2~3のグループ代表者が、話し合った内容や特徴ある意見について発表する。

 

(9)実技

①目 的  

行としての少林寺拳法が正しく指導できるように、技術を研鑚し、その指導力を養う。

行としての修練は、自身に宿るダーマの分霊を認識し、発現するためのものであるから、単に技術の修得にとどまらず、身心の調和、自他の調和を目指すものとする。

②内 容 

1)基本修練

立ち方、体構え等、身体の見える形もさることながら、一番大切なのは心構えである。「霊肉一如」の通り、気持ちはそのまま身体に反映する。

正確な身体操作を通じて、目に見えない精神面まで良い影響を及ぼすように修練する。具体的な注意点としては、単に手足の動きに習熟するのではなく、足捌き、体捌き、身体の各部分が調和し、身心が統一された状態で行うようにする。

2)法形修練

「少林寺拳法は、単なる武道ではなくして、霊肉一如、心形一致、自他共楽の妙境に至るための『みち』であり、『卍と裏卍』の神秘を具現する法である――。祖師以来の幾多の先輩、古人が演練研究の結果、到達したところの極致である。」 (『少林寺拳法教範』より)

組手主体での修練を通じて、調和力を養成する。道場で培った調和力を日常の場で生かすことを目標とする。修練法については、巻末「連続複数法形修練について」を参照のこと。

3)運用法

「少林寺拳法を在来の武道やスポーツの如き勝負だけの世界にこれを置かず、一段と高い境地を開拓するよう努力し、祖師先師の遺訓に従って、人間完成のための行としての形を失わぬようにしたいものである。」  (『少林寺拳法教範』「防具着用の乱捕りについて」より)

少林寺拳法の技術修練の主役は守者であり、運用法も決して例外ではない。よって、運用法を修練し合う双方は、相手の修練目標と課題をもとに、攻者になった際には、守者の課題が克服できるように協力すること

また、法形における拳系(系統)のつながりと関連を学びながら、「法形の真義」を運用面から検証するよう修練し、決して運用法の上達だけを目指す修練にならないように注意すること

なお、不慮のケガや事故が生じないよう、安全の確保には細心の注意を図ること

運用法の修練方法については、巻末「運用法修練について」を参照のこと。

4)選択プログラム

     実技授業の時間帯に、年数回設定できる地区独自の授業プログラムである。

実施は地区の任意であり、受講は学生の希望(選択)による。

③各科の技術指導骨子 (技術科目表は巻末)

[基礎課程]

予科

・基礎科目(基本諸法)ならびに、正しい身体操法を修得する。

・法形における正しい攻撃方法とその攻撃に対する正しい法形の形を理解するとともに修得を目指す。また、柔法逆技においては、正確な逆の捕り方とそれに伴う崩しを理解する。

・主として二段科目を題材に技の原理原則を理解する。

[専攻課程]

本科

・修得した基礎科目(基本諸法)を法形の中で活用する。

・主として三段科目における正しい攻撃方法とその攻撃に対する正しい法形の形を理解するとともに修得を目指す。また、柔法逆技においては、正確な逆の捕り方とそれに伴う崩しを理解する。

・見習いから三段までの法形のつながりとその中にある技の原理原則を理解する。

高等科

・柔法においては、主として四~五段科目の正しい攻撃方法と正しい法形の形を理解するとともに修得を目指す。また、復習科目については、崩しや吸収を用い痛覚の伴う逆技だけに頼らなくても技が成立することを知る。

・剛法における運用法を通し、法形の関連を学ぶ。

・技の原理原則を知るとともに、攻者と調和(一体化)しての技の深化を目指す。

[研究課程]

研究科

・すべての法形を復習し、修得する。

・剛法・柔法ともに運用法を通し、法形の関連を学ぶ。

・羅漢圧法科目を柔法科目の運用の一環として学ぶ。

・高等科までに修得した技の原理原則をもとに、攻者と調和(一体化)しての技の深化を目指す

 ため、崩しや吸収を用い、痛覚を伴わない逆技も研究する。

(10)指導実習

研究科4年において実技の指導実習を行う。

①目 的  

少林寺拳法の指導者としての資質を向上させ指導力を養う。

②実習にあたっての学生心得

a 少林寺拳法の指導者にふさわしい、質の高い意識(説明の内容・態度・言葉づかい・服装等) で指導実習に臨むこと。

b学生のレベルを把握し、技の示範、説明、ワンポイントアドバイスを入れて、スムーズな指導ができるようにあらかじめ指導案を作成する。

c指導者として、技の指導だけに止まらず、少林寺拳法の教えをもとに人としての生き方にも触れた指導を目指す。

③実習月  9月~11月とする。

9月 …………授業への参加ならびに参観

10月、11月…指導実習(実習生が多い場合には、両月に振り分けられる場合もある)

④実習科  予科、本科とする。 ※運営上調整困難な地区はこの限りではない。

⑤指導科目 実習する科の科目とする。

⑥指導教官 実習する科の担当講師。

⑦実習の流れ

 9月:担当講師の指導方法を参観し、次回からの指導方法をイメージする。

また、指導する対象者のレベルを見て、より分かりやすく、技のコツを適切に説明できるよ うに考えてまとめ、指導上の注意すべきところを確認しておく。

10月:指導実習を行う。

担当講師からアドバイスをもらいながら指導する。

指導実習終了後、次回の指導内容について組み立てる。

11月:10月の指導内容を踏まえ、指導実習を行う。実習がすべて終了した後、担当講師から口頭で評価をもらい、今後の指導に役立てる。

また、より分かりやすく、技のコツを適切に説明できるように考えてまとめ、指導上の注意すべきところを確認しておく。

(11)少林寺拳法健康プログラム指導者資格認定講座

(注)実施は地区の任意。

地区により実技授業または地区設定授業において実施される。

  • 目 的

少林寺拳法健康プログラムは、少林寺拳法の可能性を広げ、また少林寺拳法の魅力(エッセンス)を一般に提供することを目指してスタートした。本講座は、その趣旨や指導方法を実地にて講習するものである。(巻末、「少林寺拳法健康プログラムについて」参照)

本講座の受講により、少林寺拳法健康プログラム実施に必要なUNITY公認指導者資格である「少林寺拳法健康プログラム指導者資格」の取得が可能となる。

②内 容 

以下の講義及び実習を行う。

内 容

第1回

少林寺拳法健康プログラムの主旨とベーシックプログラム①

第2回

ベーシックプログラム②

第3回

バリエーションプログラム①

第4回

バリエーションプログラム②

第5回

バリエーションプログラム③

第6回

プログラム復習

・履修対象

1)地区が指定する科・学年の学生、または希望する学生(武専研究院の学生、武専研究会の会員)で、初段以上で20歳以上の者。

2)前年度に必要コマ数を受講できなかった学生は、未受講分を本年度に受講することできる。但し、前年度の不足分を受講できるのは、その次年度に限る。なお、やむを得ない理由のある場合のみ、未受講の講義以外の受講も可とする。

3)受講対象になった者で、すでに当資格取得済の者は、少林寺拳法健康プログラム指導力向上のため受講できるが、更新のための受講とはならない。本講座のとき、他の科・学年の実技授業を受講してもよい。

※武専修了者、および武専研究院学生・武専研究会参加者以外で、講座を受講する場合、受講料¥10,800(年額)が必要。

 

 

 修練における留意事項 

1.安全対策

(1)学生の自己管理と安全対策

 ①体調不良、ケガ等で実技を見学する場合には、必ず指導担当者(教員、講師・講師補)へ申し出る。

 ②修練途中で体調不良、ケガ等が発生した場合も、指導担当者に申し出て、休憩、見学、応急処置を受けるなど適切に処置する。

 ③特に次のような症状が発生した場合、専門医の診察を受けるようにすること。

  ※頭痛、めまい、吐き気、ひきつけ、けいれん、意識を失う等。

 ④修練内容や季節に応じて、水分補給や汗の処理をする。また、ここ数年温暖化の影響で夏場は非常に高温になるため、適度に水分補給し、熱中症にかからないように注意する。

 ⑤実技修練中(特に剛法)の事故は、防具で予防できることもある。事故発生の予防対策として防具持参、防具着用を徹底する。

 ⑥集中力の欠如等、精神的なこともケガの発生に繋がっている。修練の間に適切な休憩をとるなどして、集中して修練するよう心がける。

 ⑦原則として、めがねを外すようにする。

 ⑧イヤリング、ピアス、ネックレス、指輪等は外すよう注意する。指輪が外れない場合には、テーピングをするなどの処置する

 

(2)ケガ防止のために

 ①ストレッチ

  普段の修練においては、いきなり身体をフルに動かすことは、かえって身体に負担を負わせることになる。そのため、実技修練前には、必ず全身の準備体操を実施すること。

 ②ウォームアップ

  筋肉が適度に伸びたら、実技修練の効果が上がるよう、適度に心拍数を上げる運動を行う。また、気候によっては体温を上げる運動等も工夫すること。

 ③クールダウン

  実技修練で酷使した関節は、そのままでは炎症を起こしやすいため、終了前にはクールダウンを行うこと。

 

(3)柔法修練の注意

  天秤系・捕系・S字系等の柔法の修練では、年齢、体調にも考慮し、無理な修練をしてケガに繋がらないよう十分注意する。

 

(4)事故・ケガ発生の場合

 ①ケガ等が発生した場合には、その大小に関わらず指導担当者へ報告する。

 ②応急処置や医師の診察が必要な場合は、適切な処置を行う。

 ③事故・ケガの症状によっては保険等の手続が必要となるため、早急に代表教務を通じて諸手続きを行う。

 

(5)健康保険証の携帯

 ①ケガ等で医師の診察を受けることも考えられる。健康保険証またはその写しを携帯し、万一に備える。

  武専は「傷害保険」に加入している。詳しくは、代表教務に問合せのこと。

 

2.少林寺拳法修練時の服装について

(1)修練時の服装は原則として少林寺拳法公認の「道衣・帯」を着用する。

(2)道衣を着用する場合には、次の点に注意する。

  ①袖章は原則として武専の袖章を付ける。

   ・原則として武専行事の時で、在学中のみとする。

   ・着用は、道衣の左袖(所属袖章の場所)とする。

    ※所属袖章をはずし、その場所に武専袖章を着用する。

   ・購入方法について

     所属長を通しての個人購入となる。注文する場合は、事業課まで申し込む。

  ②道衣の後襟、前襟下方、ズボン前上方に必ず名前を記入する。

  ③道衣の袖はまくりあげない。

  ④ズボンの裾は、足首と膝の中間に位置する。

  ⑤道衣の下に下着を着用する場合は、見苦しくないようにする。

   ※下着(Tシャツ)を着用する場合は白色(ワンポイント可)のものとする。

  ⑥帯は規定通り(資格に応じたもの)のものを着用し、表面がすりきれて色がはっきりしないもの、あるいは見苦しいほど痛んだものは着用しない。

  ⑦足は原則として素足とする。ただし、特別な理由がある場合にはこの限りでない。

 

 武専研究院 

武専研究院は武専研究科修了生を対象とする教育機関である。ゼミナール方式により、主には金剛禅の調和の思想を体現するための修練のあり方、さらには、思想の実践研究を行う。

概要

1.在籍  在籍は任意。 研究科修了者で希望する者は、所定の手続きにより申し込む。

3.期間  在籍は1年単位(4月~翌年3月)とし、継続して在籍してもよい。

4.内容

ゼミナール方式により、担当講師とともに1つのテーマについて研究を行う。授業は、武専の実技と同時間帯に行う。

研究テーマは「身心改造の人づくり」または同テーマに関連するものとし、三徳兼備の宗門の行である少林寺拳法修練のあり方やその効用について研究するものとする。

教材としてUNITY発行(年2回)の『研究資料―調和力養成プログラム』を用いるが、研究テーマによっては、同資料以外の視点や方法による研究でもよい。

なお、担当講師は、在籍人数や研究テーマに応じて、地元教員または講師が担当する

5.出席について

授業の出欠回数は、在籍には関係しない。ただし、進級・修了技術審査員資格、武専教員認定審査受験資格の認定にあたっては出席回数(年6回以上)をその要件とする。

6.研究論文

研究成果の発表として、研究論文を提出することができる。(提出は任意)

優秀論文は『武専学会論集』に掲載する。なお、論集には、論文提出者全員の氏名とテーマを掲載する。

7.資格の付与について 

進級・修了技術審査員資格、武専教員認定審査受験資格を付与する。

詳細は、下の「資格の付与」参照。

 

 

≪「武専研究会」について≫

「武専研究会」は、武専コースの研究科修了生が、ひきつづき仲間との親睦と修練の輪を広げることを目的として集う、いわば生涯学習のコミュニティーである。

入会は任意であり、修練内容や運営等は、各地区の独自性に任されている。

 

 

 資格の付与 

1.講師補資格

  研究科修了かつ大拳士五段以上の者で、年度ごとに地区が選任した者に付与する。

2.進級・修了技術審査員資格

  大拳士五段以上の者で、武専研究院において4年以上在籍し(年間出席6回以上)、かつ研究論文を2つ以上提出し、そのうち1つが優秀であった者に付与する。

  ※なお、「進級・修了技術審査員」は、本資格を有する者より、年度ごとに地区が選任する。

3.武専教員認定審査受験資格

  七段以上の者で、武専研究院において6年以上在籍し(年間出席6回以上)、かつ研究論文を3つ以上提出し、そのうち1つが優秀であった者。

  以上の条件を満たした者で、在籍地区からの推薦を受けた者に付与する。

4.少林寺拳法健康プログラム指導者資格

  「少林寺拳法健康プログラム指導者資格認定講座」を受講し、資格認定を申請した者に対して、UNITYが付与する。

 

 各種修練法について 

【 連続複数法形修練について 】

実技授業では、技のコツやポイントを細分化して修練することが多く、身体を連続して動かすことや左右を均等に修練することがつい疎かになりがちである。

これにより、結果的に運動量は減り、技術の習熟度や「行」としての低下にもつながることが考えられる。

そこで、講師指示のもと、以下の修練法を行うことで、年齢や体力に応じて数をかける修練の楽しさと意義をあらためて確認したい。

[実施方法]

剛法・柔法それぞれの修練の終わりに、5~10分程度、以下の手順で実施する。 

①当日の科目から3技をワンセットで指定する。

②一方がまず守者として3技を行い、次に交代して行う。

(できれば、さらに続いて左右の反対を同様に行うことがよい。)

③ ②が終われば、同様に終了した他の学生を相手にしてこれをくり返す。

[注意点]

・動きの勢いからケガが生じることのないよう、「力を抜いて」「軽く」「楽しくくり返す」ようにする。

・狭い場合では、投げやころがす技については掛かりまでとするなど、まわりと衝突しないように注意する。

・3技の流れを止めずに行うようにする。

・当月の科目が2つの場合は、講師の指示する科目を1技足して行う。

・修練法の一例(予科1年、4月の柔法科目の場合)    

(守者)           (攻者) 

① 左前より「片手寄抜」 ← 右手でつかむ

② 左前より「両手寄抜」 ← 両手でつかむ 

③ 左前より「下受蹴小手投」← 左前より右手で逆突

・終われば、攻守を交代してくり返す。

・次に、守者は右前からくり返す。

 

【 運用法修練について 】

以下の要領を原則として、教員・講師の指示のもと実施する。

[基本修練時]

防具は着用しない。

守者は、どのような攻撃をしてほしいかを攻者にリクエストする。

(例:「上段中段ともにいいが、スピードはゆっくりで」「中段のみ、スピードは早めで」等)

1分~2分程度おこない、時間が経てば攻守交代する。

上記要領で、相手を変えながら10分程度行う。

[剛法の修練時]  

昇格考試における運用法審査実施要項に従って実施する。

※ただし、フェースガードやファウルカップを持参していない場合は、上段への攻撃・反撃はしないこととし、中段のみ可とする。

3人一組とし、1名は主審役を行い、主審動作の確認と安全確保を行う。

昇格考試と同じく6~8回の攻撃を行わせ攻守交代する。(2分以内で時間を決めて行っても良い)

安全に行われるよう常に全体に目を配り、くれぐれもケガの無いように実施すること。

なお、詳細については、少林寺拳法考試員審判員講習会資料を確認する。

[柔法の修練時]

昇格考試における運用法審査実施要項に従って実施する。(進行は上記「剛法の修練時」と同様)

 

 

【 少林寺拳法健康プログラムについて 】

※「少林寺拳法コース制」は「少林寺拳法健康プログラム」に名称変更(2016年4月)

[少林寺拳法の可能性を広げる/エッセンスを一般に提供する]

少林寺拳法は「護身練胆」「精神修養」「健康増進」の三徳兼備の法です。時代の変化に合わせて、「護身練胆」という一面に偏ることなく、さらに「精神修養」、「健康増進」に重きを置いた修練のあり方を工夫することによって、“人づくり”の手段としての可能性は大きく広がります。

少子高齢化、人口減少の問題が確実に進行する社会にあって、より多くの世代が様々な形で少林寺拳法を楽しめるように、今あるものを生かし、しかも人のためにもなり、社会の役にも立つことを考えることが必要です。そうして、少林寺拳法のエッセンスを広く一般に提供しようと「少林寺拳法健康プログラム」は始まりました。

 

[楽しく自然体を養う/調和を体現する]

日常、無意識に行っている動作、呼吸、姿勢、意識、イメージなどに、人間は大きな影響を受けています。これらに偏りがなく、互いに良好に影響しあって、自然に行われると、しなやかで安定した身体になります。このしなやかで安定した「自然体」を養うことを、少林寺拳法健康プログラムは目指しています。

  年齢・体力に応じて、無理なく楽しみながら自然な動きを磨き、気持ちを穏やかに保つ習慣により、日常動作や生活が快適に送れるようになること、要は楽しく自然体を養うことを目指しているのです。この自然体は少林寺拳法に必要な身体の動きを養うことに有効です。「自然体=調和を体現する」健康プログラムの動きは、少林寺拳法の修練と根底で通じています。

 

[身体の中心(丹田)感覚が大切/リラックスして滑らかに、笑顔で楽しんで動く]

  プログラムは「身体の中心(丹田)を意識して動く」ことを統一テーマとしていますが、大きく3つの種類があります。すべての動きのもととなり「自然体」を認識するための「ベーシックプログラム」、対象者や重点に応じて様々に行い「自然体」に磨きをかける「バリエーションプログラム」、自分をみつめ他者とつながりを深めて、より充実した身体にしつつ、気持ちを穏やかにする「リラクゼーションプログラム」です。具体的な6つのポイントがあります。

①体の中心を意識して動く     ②ゆったりと深い呼吸をしながら動く

③背筋を伸ばして姿勢よく     ④力まず、リラックスする

⑤ゆっくり滑らかに動く      ⑥笑顔で楽しむ

この6つのポイントを意識して動くことで、余分な力が抜け、気持ちよく動けるようになります。「自然体」は、一人一人が気づきながら深めていきます。

 

 科別技術科目表、年間授業時間割表 

【 科別技術科目表 】

 2018武専科別技術科目Web

 

【 科別年間授業時間割表 】

  2018武専年間時間割Web

 

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