国際交流事業

 1月26日、孔鉉佑(こうげんゆう)中華人民共和国駐日本国特命全権大使夫妻一行が本部を訪問され、薛剣(せつけん)大阪総領事一行が同行されました。

 一行は宗昂馬代表、宗由貴相談役、大澤隆管長と面会し、代表の案内で歴代大使はじめ数々の要人が訪問時に残された揮毫の書や、日本のソメイヨシノと中国の楊貴妃の2本の桜の植樹、嵩山少林寺から寄贈された石碑「縁(えにし)の碑」、グループが受入れた中国人留学生一同寄贈の銘板(めいばん)等、境内の各施設を見学し、50年に亘る少林寺拳法グループと中国各界の友好交流の足跡に触れました。また、グループの若手を中心とした職員が太鼓に合わせて演武を披露した後、大使ご自身が撥を握って和太鼓の音色と鼓動を楽しまれ、職員と対面で和やかに語り合う場面もありました。グループの訪中団に参加した職員が、嵩山少林寺を訪れた思い出を語り、初めての訪中で見たもの、体験したもの全てが新鮮で、特に中国の若者との交流では学ぶことが多かった等の感想を伝えると、大使からは、「日本の特に感性豊かな若い世代の皆さんが中国に行って直接自分の身を以って体験することは素晴しいこと。今後も相互理解を深めるために、少林寺拳法の関係者の皆さんと中国との民間交流を積極的に展開していただきたい。両国の若い力に大いに期待しています。」と述べられました。

 少林寺拳法グループは、「日中友好なくしてアジアの平和はあり得ず、アジアの平和なくして世界の平和はあり得ない」という創始者・宗道臣(開祖)の理念に基づき、特に次代を担う若い世代の人材育成と相互理解を目的とした隣国中国との交流活動を推進しています。今回の活動は、大使及び同行された外交官の方々に、当グループの日中交流事業への理解を更に深めていただく良い機会となりました。この成果を次の交流に役立てて参ります。


筆をとり書の揮毫をされる孔鉉佑大使


「武道道源 共済天下」(武道の源を同じくし、世界に貢献する)


職員による太鼓及び演武の披露の後、大使は職員との交流を楽しまれた。