国際交流事業

 2023年7月30日、呉江浩(ご こうこう)中華人民共和国駐日本国特命全権大使、薛剣(せつ けん)大阪総領事一行8名が本部を訪問されました。

 少林寺拳法グループは、「日中友好なくしてアジアの平和はあり得ず、アジアの平和なくして世界の平和はあり得ない」という創始者・宗道臣(開祖)の理念に基づき、日中国交正常化当初から50年以上に亘り、特に次代を担う若い世代の人材育成と相互理解を目的とした隣国中国との交流に力を注いでまいりました。世界の平和を希求し、その実現のためには欠かすことのできない隣国中国との交流の大切さを説いた開祖の遺志は現在に確実に受け継がれています。
 呉江浩大使は、1990年代と2000年代に本部を訪問されたことがあり今回が3度目、薛剣総領事は本年1月に続き2度目の訪問となりました。
 一行は本部到着後、少林寺拳法グループ宗昂馬代表をはじめとする役員と面会し、双方は、コロナ禍により途切れた日中間の人の往来による交流の活発化に向けた活動に取り組みたいとの意見で一致し、その計画について話に花を咲かせました。
 訪問当日、本部の施設内では武専本部地区の行事が開催されており、この技術修練の道場を視察された呉江浩大使は、受講者達を激励したうえ、皆との会話を楽しまれ、「日本のどこを訪れた事がありますか。一番良いと思ったのはどこですか。」との中学生拳士からの質問に対し、「日本ではとても多くの場所を訪れたことがありますが、全ての所がどこも良い場所でした。この本部にも来たことがありますが、以前と建物が少し違っている事に気が付きました。」とにこやかに応じられました。
 一行は、2009年5月、中日友好協会宋健会長を団長とする代表団が本部を訪問した際に友好の証として贈られ境内に植樹された「楊貴妃」と「ソメイヨシノ」の2種の桜の説明を受ける等、数々の少林寺拳法グループの日中交流事業の歴史と成果を見聞され、本部を後にされました。


本部施設から讃岐平野を望む呉江浩大使(左)と薛剣大阪総領事(中央)、大澤隆管長(後方)、宗昂馬代表(右)。


中学生拳士と会話を楽しまれる呉江浩大使。


少林寺拳法総本部に中国との友好の証として寄贈、植樹された楊貴妃とソメイヨシノの2種の桜を見る一行。


呉江浩大使(中央)、左が丁玥夫人、順に金剛禅総本山少林寺大澤管長、張漪波中国駐日大使館公使参事官。中央右が宗昂馬代表、順に薛剣大阪総領事、魏有美駐大阪副総領事。