国際交流事業

◆ 中国から招待を受けて大型訪中団を派遣



2024年9月4日から8日まで、少林寺拳法グループ相談役・宗由貴団長率いる「Shorinji Kempo Group 青年訪中団」70名が、北京と河南省を訪問しました。本事業は日中両国政府の青年相互交流プロジェクトの一環として、中国人民対外友好協会より招待を賜り、中日友好協会の皆様の受入れで実施されました。当グループとしては、コロナ禍とその後の一大イベント・世界大会の開催を経て、2019年末以来4年ぶりの大型訪中団の派遣となりました。

◆ 鄭州大学日本語学科の学生の皆さんと交流

 
 
 
 
 
 

北京から 高速鉄道で河南省に入り、省都の鄭州市で鄭州大学の日本語学科の学生の皆さんと交流しました。各テーブルに分かれて対面の座談会形式での交流の後、両国の民間の交流と相互理解促進をテーマに、日中双方代表3名が各々専門分野の話題を織り込んでスピーチをしました。そして、鄭州大学の学生による中国武術の披露と少林寺拳法の演武披露で、会場は盛大な拍手に湧きました。日本語学科の学生の学習に役立ててもらおうとグループが寄贈した約3万冊の日本語の図書が所蔵されている「宗道臣文庫」の活動状況も見ることができ、鄭州では他に、国の重要な文物が多数展示されている「河南博物院」も見学しました。

◆ 創始者 宗道臣ゆかりの地「嵩山少林寺」を訪問

 

河南省では他に、創始者 宗道臣ゆかりの地であり長年の友好協力関係にある「嵩山少林寺」を訪問、釈永信方丈の特段のご厚意により、宗道臣の少林寺拳法創始のヒントとなった「白衣殿(現観音殿)の壁画」等を見学しました。

◆ 北京体育大学武術学院の学生の皆さんと交流

北京では、北京体育大学の武術学院の学生の皆さんと、相互に技術を披露し合い、演武を通じて友情を深めました。また人気観光スポットとなっている市内の「首鋼園」を見学し、国有工場の巨大跡地が先進の産業テーマパークとして開発・活用されている様子を学ぶことができました。最終日の夜には、本団も含め他の日本の各団体の訪中団参加者合同での交流イベントに参加し、中国の若者の皆さんと膝を交えて交流する機会を得ました。

◆ あらためて民間交流の価値を実感
今回招待を受けた訪中団参加者は、18歳から40歳までの少林寺拳法の拳士・指導者です。実際に中国の地を訪れる機会を得て、受け入れてくださった中国の方々との交流を通し、自分自身で見聞して民間の交流の意義と大切さを肌で感じ取ることができたという感想が、帰国後のアンケートで多く聞かれました。創始者 宗道臣の、隣国中国との友好交流への熱い想いと世界平和への願いが、少林寺拳法を学ぶ青年達の胸に確かに響いた5日間の旅でした。

 

以 上