一般社団法人SHORINJI KEMPO UNITY

ホーム > 活動内容 > 宗道臣デー報告

宗道臣デー報告

宗道臣デー」の活動~全国の道場で展開

「宗道臣デー」とは、少林寺拳法創始者宗道臣の志を様々な形で実践する全国的な社会活動です。宗道臣の命日が5月12日ということから、毎年5月の1カ月間を「宗道臣デー(月間)」(2009年までは“開祖デー”と呼称)として、全国の拳士や保護者、関係者たちも一緒になって全国各地でそれぞれ活動しています。また、「宗道臣デー」以外にも各地で社会貢献活動等が行われています。

 

これまでの「宗道臣デー」の実践活動の中からいくつか紹介します。

 

【2015年度】

■千歳向陽台スポーツ少年団 他

5月5日(火)、千歳向陽台スポーツ少年団他96名が、宗道臣デーの意義を確認すると共に、何かの役に立つことによって喜びを感じられる人になろうとのテーマで、道路のわきのゴミ拾いと交通安全啓蒙運動を行いました。連休日でしたが、96名もの参加があり、少なからず宗道臣デーの意義と私たちの意図は浸透してきていると思われます。千歳向陽台スポ少

 

■大野原スポーツ少年団

5月10日(日)、大野原スポーツ少年団27名が、ふれあい・優しさの絆をテーマに介護老人保健施設を慰問しました。『少林寺拳法コンセプトDVD』鑑賞、演武披露、肩もみを通してのふれあい、最後にお年寄りの代表者からお礼の言葉をいただきました。活動を通じて拳士一人ひとりが、お年寄りに優しく接する姿が窺え、大野原スポーツ少年団が大切にしている「真の技術を学ぶ前に、真の心を鍛える」が実践できたと感じました。拳士から「来年も行きたい!」「もっと楽しんでいただけるようにしたい!」という声もありました。 

大野原スポ少

 

                                 

■かつらぎ東スポーツ少年団、笠田高校少林寺拳法部 他

5月9日(土)、かつらぎ東スポーツ少年団、笠田高校少林寺拳法部他35名が、「日本の平和を支えてくれた人」をテーマに、地域にある、老人ホームを慰問し、演武披露や入所者さんとの交流を行いました。お年寄りを元気づける活動と、事前学習で戦後の日本復興に尽力された方々であるという認識を深め、感謝と尊敬の念をもって交流に臨みました。又、宗道臣先生が平和を強く願い、少林寺拳法を創始したことを、全拳士と保護者で学ぶ機会にしました。このように、事前勉強会を取り入れることで、今までとは少し違った雰囲気で、我々も子供たちも保護者も、真剣にそして楽しく取り組むことができました。毎年子供たちとの交流を入所者の皆さんは大変喜んでくれます。涙を流しながら手を握ってくれる方もおられるほどです。核家族化が進み、普段は老人と話す機会のない子供たちや高校生にとっても、すごく新鮮な気持ちになってくれたにちがいありません。これからも、少しづつ学びを取り入れながら続けていきたいと思います。

                                      かつらぎ東スポ少

 

 

【2014年度】

■神奈川県立有馬高校・座間高校少林寺拳法部(神奈川県)

有馬高校少林寺拳法部・座間高校少林寺拳法部では、それぞれの高校の最寄り駅での清掃活動を「宗道臣デー」の活動として実施しています。有馬高校で合同修練を行う際は、JR社家駅前の駐輪場の清掃を、また座間高校で合同修練を行う際は、JR入谷駅の駐輪場の清掃活動を行います。そして、高校から最寄駅まではランニングを行い、駅前の清掃活動を終え、再びランニングで高校まで戻るという活動内容です。この活動は、5月の宗道臣デー(月間)に限らず、土曜日や長期休暇中(夏休み、冬休み、春休み)においても合同修練の際に実施し、月に数回、実践しています。有馬高校で合同修練を実施した5月24日、参加した座間高校少林寺拳法部の部員と共に、JR社家駅までランニングを行い、慣れた手つきで社家駅前の駐輪場の清掃活動を行いました。何気ない活動ですが、気がつけば継続すること25年。代々、継承されている活動として、今後も地域や近隣の皆さんに対して貢献していきたいと考えています。

 

■五島スポーツ少年団(長崎県)

5月17日、五島スポーツ少年団では、宗道臣デーの活動として、特別養護老人ホームを訪問し、施設の皆さんと共に親睦を深める活動を行いました。参加者は少年部を中心に18人。少年部拳士全員により団体演武を披露したり、施設の皆さんの肩もみをしたり、おしゃべりをしたり、我々も施設のレクレーションに参加するなど、楽しいひと時を過ごしました。このような状況で演武を披露する機会が少ないため、少年部拳士たちは緊張気味でしたが、施設の皆さんからは大きな歓声と拍手をいただきました。皆さんとの交流では、楽しくお話をしたり、一緒にゲームを楽しんだり、笑顔が見られました。「病気も吹っ飛んだ!」と言っていただけたし、中には涙を流して喜んでくれた方もいました。また交流が終わると、少年部の拳士の中には、部屋へ戻るお年寄りの車イスを自発的に押して手伝う拳士がいて、他の拳士も自然と真似して手伝っている姿などが見られました。施設の方が、「今まで訪問された中で少林寺拳法(五島スポーツ少年団)が一番良かったです。」と言われました。思えば訪問させていただいた我々が逆に自信や元気をいただきました。今回の活動は、施設の皆さんから感謝され、少年部拳士にとっては新たなる成長が見られる良い機会となりました。そして、少林寺拳法創始者宗道臣の志を継承すべく「つよくて、やさしい、“だるまの子”」をたくさん見つけることができました。今後、しばらくは特養施設の訪問を続けて定着させ、ゆくゆくは活動の幅を広げて新たなことにも挑戦していきたいと思います。

 

■粉河スポーツ少年団

粉河スポーツ少年団では、宗道臣デーの活動として、道場周辺のゴミ拾い、草抜きに加え、那賀消防本部消防隊員4名の支援協力を得て救急救命講習会(AED講習会)を行いました。活動テーマは、「“何かしてあげたい!何か役に立ちたい!”と思ったらその思いを行動に表そう!」5月31日(土)、午前8時、拳士および保護者18人が参加。暑い中、積極的にゴミを拾い、草抜きを行いました。その後実施した救急救命講習会では、AED(自動体外式除細動器)を使い、心肺蘇生の知識や使い方を皆で学びました。参加者の懸命にゴミを拾っている姿や、救急救命講習での真剣な受講態度を見ていると、「“何かしてあげたい!何か役に立ちたい!”と思ったらその思いを行動に表そう!」という今回の活動テーマが目に見えて感じ取れました。拳士達がこの活動を通じて、今後の修練および日頃の生活に反映するよう期待しています。

 

■秋田県少林寺拳法連盟

5月10日、秋田県少林寺拳法連盟では、県内に在籍する、実業団少林寺拳法部、学校少林寺拳法部、スポーツ少年団を中心として、約40名が集まり、宗道臣デーの活動を実施しました。活動テーマを「故郷への感謝」と定め、拳士、保護者、関係者50名でJR秋田駅前から市の中央部の千秋公園までの環境整備活動を実施しました。実際に歩道を歩いてみると、あちこちにゴミが落ちていることに気がつきました。参加者はビニール袋を片手に歩きながら、ゴミを拾っていきました。今回の活動は、地元紙の「秋田さきがけ新聞」の取材を受けたことで、友人、知人や近所の人達から少林寺拳法は、社会奉仕活動も行っている団体であることを知ってもらうなど、地域における良いアピールとなりました。この活動は、今後も継続して行っていく予定です。