一般社団法人SHORINJI KEMPO UNITY

ホーム > 中学武道必修化へのとりくみ > 少林寺拳法の授業展開

少林寺拳法の授業展開

 

【少林寺拳法 授業の特性】

 少林寺拳法の授業は基本的にはペアまたはグループで実施します。そのねらいは、対人技能の習得を通じて相手を思いやりながら取り組めること、役割が分担できるので安全への配慮ができること、仲間と共に練習や発表することでお互いが向上しあい、達成感を得ることにあります。コミュニケーション・協働・教え合いを通じて、できるという肯定感や見通しをもたせながら、生徒が考え主体的に活動する場をつくることができ、それが前向きに学ぶ姿勢の確立につながります。

少林寺拳法の授業の成果としては次のものがあげられます。

1 礼 節:礼法の習得

2 強 さ:気迫・気合

3 速 さ:リズムに合わせて動く

4 調 和:全員でそろった動きをする

5 美しさ:正中線を意識して動く

 

【少林寺拳法授業 指導のポイント】

 少林寺拳法の技を学ぶにあたり、できるという肯定感や見通しを持たせるようにします。

 下記の指導方法を通じてコミュニケーション・協働・教え合いの機会を授業でつくり、達成目標を示し、生徒が主体的に前向きに学ぶ姿勢を養うようにします。

 1 達成目標を示す。

   達成目標を明確にし、技のポイントを示すことで、生徒が考えて工夫する主体性を待たせられます。

 2 ペア・グループで行う。

   ペア・グループを作り対人的技能を学ぶことで、相手を思いやりながら練習をすることができます。

 3 役割分担を作る。

   ペア・グループ内での役割を決めることで安全に配慮することができます。またお互いに高め合うことができます。

 4 発表する。

   発表することで、学習した内容の成果を実感できます。お互いに上達できたかどうか振り返り、共有することができます。  

 

【授業展開例】

(授業内容)

  授業は次の順序で行うのが効果的です。(目安となる時間数)

  *細部は、少林寺拳法連盟作成の「中学校保健体育 少林寺拳法 指導の手引」をご覧ください。

  1.導入(「少林寺拳法についての知識」)、礼法・基本(1時間)

  2.対人的技能(突き・蹴り・抜き技)(5時間)

  3.演武(3時間)

  4.発表(1時間)

 

(授業の流れ)

 

①授業が始まる前に、履物をそろえ心の準備をします(礼法)
心の準備
②挨拶は「合掌礼」で行います(礼法・導入)
合掌礼
③授業ではグループで課題に取り組む「協同学習」として実施することも可能です(基本・技能)
協同学習
④防具等を使用し、より高度な授業を展開することも可能です(基本・技能)
高度な授業
⑤男女関係なく実施できます(基本・技能)
男女関係なし