一般社団法人SHORINJI KEMPO UNITY

ホーム > ギャラリー > PHOTOGRAPHY > 2023 少林寺拳法近畿中学・高校生夏季合同強化合宿in 奈良・宇陀市

PHOTOGRAPHY

2023 少林寺拳法近畿中学・高校生夏季合同強化合宿in 奈良・宇陀市

PDF【合宿終了報告書】

『2023 少林寺拳法 近畿中学・高校生夏季合同強化合宿 in 奈良・宇陀市』 【合宿終了報告】 本合宿は、令和5年8月4日(金)から6日(日)までの3日間にかけて、奈良県宇陀 市総合体育館において、近畿高等学校少林寺拳法連盟及び近畿高等学校体育連盟少林寺拳法専門部が主催となり、また全国高等学校体育連盟少林寺拳法専門部が共催となって、近 畿地区の中学・高校少林寺拳法部が33校、4道院からの中学・高校生を含めた生徒225名、指導員(各校指導員・道院長、引率教員含む)42名の計276名が参加する盛大 且つ厳粛な夏季合同強化合宿を開催いたしました。

本合宿は、毎年、少林寺拳法連盟本部(香川県多度津町)にて開催されていた「全国中 学・高校少林寺拳法部連盟本部合宿」が、コロナ禍などの影響で4年前より開催が見合さ れていました。そこでそれに替わる形で近畿地区の指導者(学校教員や道院長、府県連盟 関係者)、並びに一般財団法人少林寺拳法連盟など関係各位のご理解・ご尽力を賜り、熱い 思いをもって有意義で価値ある、これぞ「The 合同合宿」というものを意識し、企画・開催 する運びとなりました。 本合宿においては、三日間を通して常に合宿参加の心得を意識しながら、少林寺拳法本 来の修練の在り方を認識する目的をもって、「基本諸法修練」「法形(剛法技・柔法技)修 練」「運用法・乱捕修練」「演武修練」の時間割を組み、資格別(白・緑帯、茶帯、黒帯) に分かれ、各資格別に応じた指導を経験豊富な熱心な先生方より指導していただきました。 また、「全体講義」において、教えの確認も行われました。

特に実技修練においては、技術力・競技力向上を基に考え、『武的感覚』や『武的要素』 の必要性を明確に伝えながら、緊張感と和み・交流感を上手く調和させ、生徒達に思い出に残る合宿として展開いたしました。 さらに交流面では、クループ討議をはじめ、各修練においても常に他校生と相対やグル ープになり、互いに挨拶を交わし、手を取り合い、緊張の中にも和みを保ち交流すること ができました。 合宿最終日には、「演武修練」の一環として、各資格別で他校生同士(6~8名)がグル ープとなり、合宿2日目・3日目に組成・修練を行った団体演武の発表を参加者全員が披露し、互いに賞賛し合うことができました。

また本合宿においては、生徒達の修練のみならず、合宿1日目・2日目に、指導者対象 の研修として『少林寺拳法本来の修練体系の在り方』を再認識することを前提として、① 「近年みられる中学・高校生の演武の現状と今後の指導留意点について」、②「中学・高校 生に適した、運用法(剛・柔)及び乱捕修練の在り方・指導法について」をテーマとして 指導員の研鑽を行いました。

本合宿は、7月の北海道インターハイに続き、8月初旬の酷暑の中でありましたが、参 加生徒並びに指導員、引率の先生方が一丸となり、参加者全員の意識と行動力をもって、 最後まで大きな事故等もなく、参加者全員でつくり上げた合同合宿だったと言えます。 今後も、本合宿に参加した生徒達が、この合宿で得た教えを自らのものにして、さらに 自己の研鑽を行い、自他共に成長を図り、今後の少林寺拳法全体の普及・発展に貢献して いただけることを期待しています。