「一体感の芽生えた瞬間」

2016/10/27

ph_arai

▼次の学習指導要領改訂(2021年予定)で、現在「柔道、剣道、相撲、その他」となっている箇所が「柔道、剣道、相撲、弓道、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道」となることがやっと決定されました。これは中学の授業に採用される、またクラブを増やしたいと願う少林寺拳法連盟にとっては追い風になります。▼ただ、両刃の剣にもなり得ます。武道の楽しさ、面白さを本当に伝えられなかったら、逆に武道嫌いを生み出すことにもなります。その責任は大だと考えています。▼9月17、18日に千葉県勝浦で全国指導者研修会が行われました。高校・大学の指導者、中学の授業で少林寺拳法の指導を目指す教員など総勢91名が参加。その中に4人の年齢も出身地も異なる中学校の先生たちがいました。▼研修会の最後に最も若い23歳の先生(見習い)が模擬授業を行い、合掌礼、座り方などを指導しました。上手く説明できるたびに、生徒役の有段者が皆で温かい拍手を送ります。一体感が芽生えた瞬間……そんな空気が流れました。23歳の先生も感動していました。そんな少林寺拳法の温かい雰囲気を中学生たちに伝えてほしいと思います。▼10月末に新井庸弘前会長が実演解説するDVDブック「少林寺拳法 柔法のコツ」(ベースボール・マガジン社刊)が発売されました。わかりやすく丁寧に、そして誠実に相手に接する姿は、指導者の理想的な姿かもしれません。