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管長法話
2024/09/01
Vol.114 日々の備えと共楽
合掌
9月になりました。
先月は日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が宮崎県南部で発生し、一時、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出されました。幸いにもその後、解除され南海トラフ地震の危険は去りましたが、「災害は忘れた頃にやってくる」「備えあれば患いなし」という言葉を思い起こされた方も…
管長法話
2024/08/01
Vol.113 平和を考える
合掌
8月になりました。
人々の関心はフランス、パリで行われているオリンピックに向けられていることでしょう。オリンピックが平和の祭典と言われるように、開催できること自体が平和の象徴でもあります。国同士の仲が良く、互いの持てる智慧を戦争目的ではなく、世の中を良くし、互いを高め合うことに使う。そ…
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2024/07/01
Vol.112 願いを持つ
合掌
7月になりました。
七夕に向けて、多度津町内でもあちこちで子どもたちの願いごとが書かれた短冊を目にするようになりました。
開祖が指導者向けに執筆された少林寺拳法教範の第一編「金剛禅の主張と願い」の註には、「人間はつねに願いを心の中にもつべきである。願いを強くもてばどんなに苦しいつら…
管長法話
2024/06/01
Vol.111 健康増進、自他共楽、そして次の世代へ
合掌
先月は5回にわたる道院長研修会のうち2回が本山で行われ、全国から半数近い道院長達が集まりました。残るは熊本、東京、北海道の3回となります。研修会では、道院長同士が共に汗を流しながら楽しく学び合い、刺激を与えあって、気持ちを新たにして本山を後にしました。各地へ戻った道院長達は、引き続き門信徒…
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2024/05/01
Vol.110 弱さを見つめ成長へと
合掌
5月になりました。
新年度がはじまり早くも一か月が過ぎました。身も心も新しい環境にようやく慣れ、さらにGWを迎えほっと一息つけたというところではないでしょうか。
新しい環境ともなれば、これまでと同じやり方が通用せず、思うようにうまくいかない場面もいくらか出てきます。そのような時に、…
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2024/04/01
Vol.109 芯のある生き方で、共楽の輪を広げる
合掌
4月、新たな年度がスタートしました。
進級や進学、就職、転勤で大きく環境が変わる方もいれば、同じ環境であっても街で見かける人の顔ぶれが変わるなど、新しい空気を感じながら新年度を迎えていることと思います。
諸行無常、すべては変化の連続の中にあり、世の中も人も変わっていきます。そのよう…
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2024/03/01
Vol.108 道院での修行を実生活に活かし共楽へ
合 掌
3月に入りました。
先月は本山教師研修会、教区講師講習会が行われ、各地の公認講習会で講師を務める指導員の先生方が本山で研鑽に励む等、次年度の教化育成の準備が着々と進んでおります。今月は新たな年度に向けた準備の月となります。
進学や就職、転勤、引っ越しなどで環境が変わる方もいるかと…
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2024/02/01
Vol.107 自他共楽による日本の底力づくり
合掌
2月に入りました。能登半島地震の発生から早1か月となります。お亡くなりになられた方々に対し謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様、避難生活を続けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧、復興を願っております。
私たちは常にいつ起こるかわからない地震等の自然災害…
管長法話
2024/01/01
Vol.106 共楽
合掌
あけましておめでとうございます。輝かしい新年の幕開けです。
本年、全国各地の道院長へお送りした年賀状には「自他共楽」にある「共楽」の二文字を入れさせていただきました。この数年間いつ明けるか分からないコロナ禍において、多くの活動が制限されました。しかし昨年5月の5類感染症への移行により、…
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2023/12/01
Vol.105 諸行無常、今、この瞬間を生きる
合掌
師走に入り、今年も残すところあと1か月となりました。
皆さんは、この1年をどのように過ごしてきたでしょうか。波風の少ない穏やかな1年だったと感じる方もいれば、怒涛のように過ぎていったと感じる方もいるでしょう。どのような1年だったとしても、すべては移りゆく時の流れの中にあり、今ある現実は…
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2023/11/01
Vol.104 修行を深め、さらに理想境へと
合掌
11月に入りました。先月より全国各地では、達磨祭、易筋行大会(金剛禅大会)等、各種行事が盛んに行われています。
さて、今年もあと2か月となりましたが、今月はこれまでに学んできたことを深めていく時期としてはいかがでしょうか。易筋行においてはこれまでできなかった法形ができるようになり、教え…
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2023/10/01
Vol.103 不撓不屈、七転び八起き
合掌
10月に入りました。
先月は本山でコロナが明けて以来、久々の講習会となる「羅漢練拳~練磨と交流の集い」が行われました。受講者による演武発表は、開祖が少林寺拳法を創始するヒントとなった嵩山少林寺の白衣殿の壁画にある羅漢練拳図のようでもありました。老若男女問わず、世代や立場を超えて、共に楽…