Vol.114 日々の備えと共楽
2024/09/01
合掌
9月になりました。
先月は日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が宮崎県南部で発生し、一時、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出されました。幸いにもその後、解除され南海トラフ地震の危険は去りましたが、「災害は忘れた頃にやってくる」「備えあれば患いなし」という言葉を思い起こされた方も多いのではないでしょうか。
毎年秋口には、台風や豪雨による災害が各地で発生しています。日頃から備え、いざ災害が起こっても日々の修練で培った平常心を発揮して行動できることが大切です。その時に自分のことだけを考えて行動するのではなく、他の人のことも考え、協力し合う「共楽」の精神が必要となります。
その「共楽」の精神も同じく修行の中で培われるものです。互いに上達を図り、切磋琢磨ながら互いを高め合うことで、リーダーシップにつながる自信や勇気だけでなく、集団の力を最大限に発揮するチームワーク、自分だけでなく相手の幸せも考えて行動することのできる精神等、人間社会において必要な力が育まれていきます。これは誰かに勝つためにやっていたのでは身に付かない、私たちの修行において大変価値のあるものです。これらの力を身に付けるのに、年齢や性別といったものは関係ありません。誰もが訓練すれば今からでも身に付けられるものばかりです。ぜひ日々の修行において「共楽」を実感できるまで研鑽に励んでいただきたいと思います。
今月が終われば、今年度も折り返しとなります。備えを万全に整えながら、今一度「共楽」の精神をもって、日々を過ごしていきましょう。
合掌再拝