Vol.115 自分が変われた喜びを人にも
2024/10/01

合掌
10月に入りました。10月25日は少林寺拳法創始の日となっており、3年後には創始80年を迎えます。その来るべき創始80周年に向け、先月、中堅道院長“鍛錬”特別合宿が本山で行われました。3年後に中核となる道院長達が、少林寺拳法の原点を確認するとともに、朝から晩まで拳技と言葉を交わして交流を深め、将来各地区において中心となって布教していくことを誓い合いました。
私たちは決して少林寺拳法という技術を広めようとしているわけではありません。少林寺拳法を手段として、自分自身を拠り所として「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」考えて行動できる人を育てることで、より良い世の中をつくろうとしています。これは創始以来変わることなく引き継がれてきた開祖の志です。少林寺拳法創始の日には改めて開祖の志を確認する日としましょう。
そして少林寺拳法は、達磨が遺したとされる天竺那羅之捔(易筋行)を基としており、それを開祖が人づくりの行として現代に相応しい形に整理再編して生み出されたものです。今月は、10月5日の達磨の命日にちなみ、本山始め各都道府県教区、道院において達磨祭法要が執り行われます。達磨の不撓不屈の精神と遺徳を偲び、今後も修行精進していくこと、そして私たち自身がこの活動を広げていく誓いを立てましょう。
少林寺拳法によって、これまでに多くの人が自己の内にある可能性に気づき、修行によりその可能性が開花して変わっていったことと思います。どうかその変われた喜び、幸福を自分だけのものとせず、人にも伝え、分かち合い、この道を進む仲間を増やしていきましょう。私たちの活動は、多くの人と関りを持ちながら行われるものばかりです。であるならば、まずは自分の身近なところから伝え広めていきましょう。
秋分が過ぎ、だいぶ過ごしやすい時期になりました。今月から下半期が始まります。ぜひ公私ともに精力的に取り組み、実りある秋としてください。今月も共に金剛禅運動に邁進していきましょう。
合掌再拝