「今できることにチャレンジする」

2022/04/01

ph_arai

桜を楽しめる季節がやってきました。新型コロナウイルス感染予防のため、今年もかつてのような宴会等は控えなければなりませんが、少しでもホッとした時間を味わいたいと思います。

少林寺拳法は、80年近くにわたりテロや紛争、戦争のない、平和で物心共に豊かな社会実現に貢献できる人づくりを行う組織として活動を行ってきました。

戦争は、始まってからこれを止めることは難しいため、開祖は「軍靴の足音が聞こえる」という表現で戦争の気配を察知し、未然に食い止めることが大事だと私達に警鐘を鳴らしておられました。今一度、この言葉を肝に銘じたいと思います。

当連盟は昨年、さらなる指導技術の向上のため「コーチング指導者育成コース」をスタートしました。その第1期生が、10ケ月間の学びを経て、コーチングトレーナー50名、コーチングアンバサダー53名、合わせて103名が公認の認定を受けました。認定を受けた皆様には、周囲の人々の元気、やる気を引き出し、活気ある空間づくりを期待しています。

4月末より開催される第2期の皆様も、本コースの受講をお楽しみください。3月25日より3日間、第25回全国高等学校少林寺拳法選抜大会が、香川県善通寺市民体育館で開催され、195校、834名が参加しました。コロナ禍で十分な修練ができない中、各校、各自が努力と工夫を重ね、素晴らしい演武を披露してくれました。

また、この大会には多数の大学少林寺拳法部関係者も参観しており、最終日には全日本大学生連盟より「大学へ進学したら、ぜひ、大学少林寺拳法部に入部してほしい」とのアピールがあり、学生大会の種目ならではの三人掛演武や男女の演武披露、高校生からの質問に答える場面もありました。高校生は、大学生の迫力ある演武と、魅力ある大学生活をイメージし、新たな希望を抱いたようでした。

春の来ない冬、朝の来ない夜はありません。私達は、目の前の不安や危機に備えながらも、常に現状を前向きに捉え、今出来ることにチャレンジしていこうではありませんか。