「大切にしたい”笑顔と言葉の力”」

2019/07/01

ph_arai

「言葉」は、他人を救う素晴らしい力があり、また、一言で他人の夢や信頼を奪うこともあるので、怖いものでもあります。

被災地や病院でお見舞いの言葉を述べたり、頑張っている人を心から励ますと、「本当に心が温まった」と言っていただくこともあります。また、金メダル候補の選手が病気を告白した際、「日本が本当に期待している選手なので、ガッカリしている。」という言葉を聞くと残念でなりません。

 近年、室内でゲームに夢中になる子供たちは、必要な基礎体力の無さと共に、言葉によるコミュニケーションも少なく、チームも作れないまま成長期を過ごしてしまうという傾向があります。

 少林寺拳法の道場や学校の部活には、体づくりとともに、言葉のコミュニケーションを通した仲間づくりが行える環境があります。

 そこで、本年度の指導者向け研修会では、指導技術の向上の一環として、コミュニケーションと子供たちの発育発達対応方法について、専門家による講義とトレーニングをお願いしました。

 私は、少林寺拳法によって、身心を鍛えていただきましたが、信頼する先輩の厳しい言葉が、私を成長させてくれ、優しい言葉が、落ち込む自分を救ってくれました。だから、これからも教えと技法とともに、「和顔愛語」(穏やかな笑顔と思いやりのある言葉)を大切にして、元気を与えられる人であり続けたいと思います。