「守り、改める」 

2021/04/01

ph_arai

昨年より、コロナ禍で大変な状況の中、多くの人はこの状況にどう適合していけるかを考え、変化に挑戦されているかと思います。「生き残るのは、最も強い者や賢い者ではなく、変化できる者」という有名な言葉の「変化できる者」について考えてみたいと思います。

「人生は苦悩の連続」です。楽な方に逃げようとすると、苦悩は追いかけてきます。ですから、苦悩から逃げるのではなく、「自分の心の在り方」や「ものの見方」を変える事が大切です。では、具体的にはどのようにすればよいのでしょうか?

まず、「心の在り方」や「ものの見方」は、人間の脳によって処理判断がなされています。例えば、「怪我をして補欠になり悔しい!」という悩みを、「日ごろ気づかないチームの改善点を沢山見つけられる!」とポジティブに解釈すると、悩みが目標に変わります。

また、人間は、他人や自分に無いもの、欠点に目がいきがちですが、既にあるもの、長所を探してみると、案外一杯あることに気づかされます。つまり、事実は一つでも、解釈の仕方は多数あります。コーチングでは、この解釈をポジティブに捉えられるように、コーチは巧みな質問によって気づきを促していくそうです。

少林寺拳法の教えは不変なものですが、その指導技術向上のための方法や教材は、時代に即応したよりわかりやすく効果的なものに改善していく必要があります。困難な時ゆえに、「守るべきは守り、改めるべきは新たにする」ことを着実に実行していきたいと思います。本年度は、一日も早い様々な行事の再開により、オンラインの画面上だけでなく、直接皆様とお会いできますことを楽しみにしています。

以 上