「朝の来ない夜はない」

2021/03/01

ph_arai

過酷なアウシュビッツ強制収容所で、自身を含めて生き残れた人というのは、「どんなことをしても生き延びて、何かをしたい」という強い決意と目標があった人だったと、オーストリアの心理学者ヴィクトール・フランクルは著書「夜と霧」で述べています。先月、厚生労働省より、昨年の自殺者数が3,7%増加し、20,919名だったと発表されました。自殺者は10年連続減少傾向でしたが、女性の自殺者が増え、2009年のリーマンショック以降初めて増加となりました。

学生の皆さんからは、夢や、希望、様々な機会を失い、「思い出のないことが思い出だった一年」などと悲観的な声を沢山聴きました。連盟本部としては、全国高等学校インターネット大会や全日本学生大会(無観客)を支援し、また、各種指導者研修会を動画配信、全国都道府県連盟理事長会議をオンラインにて開催しました。今後、実業団連盟との会議や、大学生本部合宿をオンラインで開催し、新入部員勧誘などを応援して行く予定です。

コロナ禍で大変辛い思いをしている方が沢山おられると思いますが、「朝の来ない夜はない」という言葉を信じて、ぜひ目標をもって仲間と共に、乗り切ってください。

開祖より、「あきらめるな、やればできる」とプラス思考の言葉がけを頂いたことを思い出しながら、コロナ収束後、仲間とのさらなるコミュニケーションを展開し、まずは互いに自己肯定感を高められ、幸せに感じられる社会づくりに貢献したいと思います。この一年間で、時代の変化が加速し、仕事、学校、家庭と生活が一変し困惑しました。しかし、オンラインなどの利便性の向上は目を見張るものがあります。2021年度の重点課題の一つとして、これらを活用しながら、今できること、指導能力の向上を図るために、オンラインセミナーや4月から開講される「コーチングトレーナー養成コース」を推進して行きます。家族や仲間、支援者や環境など、今あるものに目を向け、感謝しながら、踏ん張って参りましょう。