vol.10 内助の功

2010/06/01

aun_k_vol10「人、人、人、すべては人の質にある」。道院も例外ではなく、そこに集まる人の質で大きな違いがでる。昨年のvol.6に続くシリーズ「人づくりの実例」では、今回、大日道院と境港道院を取材した。どちらにも共通しているのは、小さい子供から大人まで、自分の道院に誇りを持っていることだ。

皆が自信にあふれ、道場内は活気に満ち、その場にいるだけでこちらも元気になってくる。子供たちは一人ひとり、「こんにちは!」「よろしくお願いします」と挨拶に駆け寄って来てくれる。帰り際も同様に、「ありがとうございました」「さようなら」「またね!」と声を掛けてくれる。うれしい!

しかも、道院の拳士たちは、この空間の中だけで自己完結するのではなく、積極的に学校や地域社会、会社で活躍している。金剛禅思想が根付いた人の行動および存在は、豊かな社会づくりの一翼を、間違いなく担っていると言えるだろう。

なお、もう一つ重要な共通点があった。皆から慕われる道院長だが、その道院長が一目置く人物がいる。それは……妻の存在である。陰で支えくれる伴侶がいるからこそ、迷うことなく道を進めるのだろう。うらやましい!! (うん)