vol.32 合宿で得られたもの

2014/01/01

aun_i_vol32今年の夏合宿は、県南の蔵王町で1泊2日の行程で開催されました。

宿泊先は山間の自然に囲まれた静かな宿で、チェックインを済ませ、ふとロビー内を見渡すと、ガラスの飼育ケースが目につきました。近づいてみると、緑色のやや大きな艶のあるカエルが鎮座していました。主に山間に住む種類のモリアオガエルでしたが、カエルを飼育している宿に一同、驚かされました。

夕食後、バスに乗り込み、ホタル狩り(ホタル観賞)に行きました。観る場所は山間部を流れる沢筋で、拳士たちは目を凝らしながら道に沿って歩き一生懸命に小さな光を探しました。最初、周りは漆黒の闇に覆われていましたが、徐々に目が慣れてきて、ほのかに放つホタルの光を発見。ホタルはゆっくりと点滅を繰り返し、沢に沿ってふわりふわりと上下に舞っていました。

宿に戻る途中、車窓より道路を横断するテンを目撃した際には、一同騒然となり、車内は修学旅行のような賑やかな雰囲気に包まれました。

合宿では修練だけでなく、自然と触れ合う貴重な時間を過ごすことができました。同時に驚きや感動を共有することができる仲間のありがたさを改めて感じました。そして、ホタルのように僅かな時間しか共有できない出会いもあることを実感。今後も道院の仲間や道院活動を通じた新しい出会いを大切にしながら、修練に励みたいと思いました。
(仙台宮城野道院 高橋 和博)

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