基本・基礎から見直す必要あり!

2015/11/26

ph_arai

▼横浜の傾いたマンションが大問題になっています。一部の杭が固い地盤まで届いていない、セメント量のデータ偽装が発覚したなど……。上物がどんなに良くても、土台(基礎)がしっかりしていないと建物は歪んだり傾いたりします。問題解決には、杭を打ち直し建て直すしかありません。▼10月3日、ポルトガルで第7回少林寺拳法ヨーロッパ大会が開催されました。また前後の2日と4日に講習会が開かれました。約600人の拳士が参加しました。全体を通じて感じたことは、強い仲間意識と熱心さということです。技術に関しては何より土台(基本)がしっかりしている、また礼儀正しさも身についています。これは誠実に少林寺拳法を指導して回った青坂寛WSKO理事並びに各国指導者達の功績だと思います。▼ポルトガルで出会った四、五段クラスの人たちは、力強さもあり、土台(基本)がしっかりしている。こうした人たちは、多少雑な部分があっても、指摘すれば、すぐ上手くなります。率直にいうと、日本より上かもしれません。▼「少林寺拳法は技がすべてではない」という言う人がいますが、そこに逃げ込んではいけません。開祖曰く、技は「いいえさ」なのですから。人を集めて、「人づくり、国づくり」を目指す。技に関しては、常に魅力的なものでなければなりません。▼もう一度、自分を振り返り、基本・基礎から見つめ直す必要があると思います。