新化する少林寺拳法

2021/01/01

ph_arai

2021年を迎えるにあたり、少林寺拳法に関係するすべての皆様方に、ここ香川県多度津町より新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルスにより、経済や生活様式が激変し、不安や混乱を招いた一年間でした。拳士の皆様も、支部活動や大会、合宿などが中止となり、とても残念な思いをされたことと思います。そのような中、オンラインの活用やコロナ対策をして拳士と交流を持ち、指導を続けてこられた指導者、全国高等学校少林寺拳法インターネット大会や、全日本学生大会などの開催にご尽力を頂きました関係者、審判員の皆様には、心から感謝を申し上げます。

連盟本部では、指導技術向上や広報活動促進のために、コーチング指導や映像配信の専門職員を育成し、助成金を活用しながらデジタル機器の充実も図ってきました。この大変な状況を、あえてチャンスととらえ準備をしてきたことを踏まえ、新年を迎えるにあたり、本年の指標を三つお伝えいたします。

1、全ての企画・行動は、不変の真理である開祖の教えがバックボーンにあること。

2、社会に役立つリーダーを育成する指導者が、時世に合った魅力と指導スキルを向上すること。

3、若者や中高年齢者層にコーチングスキルなどを活用して自己肯定感を高め、自信と勇気を持ち得意分野を活かして仲間と連携し、社会に貢献活躍できるような人づくりを継続すること。

例えば、支部運営についても、指導者がすべてを仕切るのではなく、拳士の長所を見極め、現役、OBOG、支援者の意見やアイディアにより、支部が活性化する雰囲気づくりを目指してください。 

そのためにも、ぜひ「個性が活きる複数指導者体制」を促進して頂きたいと思います。連盟本部においても、職員自らの提案による、時代に必要とされるスキルやノウハウの習得を奨励し、活気ある支部運営に役立つ研修会や合宿づくり、インターネット上での発信力の強化に取り組んでまいります。

2021年は、「新化」した少林寺拳法を目指します。