「明るい兆し」

2021/12/01

ph_arai

開祖(少林寺拳法創始者)は、「幸せとは、より良い人間関係に尽きる」と語っていました。

少林寺拳法創始以来70年以上にわたり、全国の仲間が会えば、汗を流し、共に飲食をしながら、楽しく語り合ってきました。人が他人の存在を認め、共に協力して生きる喜びこそが、幸福につながるということだと思います。

この良き伝統が、新型コロナウイルスという100年に一度のパンデミックの影響で、互いがリアルで出会うこともできないという、人生で初めてのもどかしく辛い経験をしました。しかし、ようやく全国で緊急事態宣言が解除され、人々が慎重に動きはじめました。私も、日本武道館主催の地域社会指導者研修会において、長野県と北海道に出向き、それぞれ2日間、参加者と共に身体を動かし、多くの方々と再会を喜び合いました。

指導者が毎年集う支部長研修会は、大人数で長時間の研修となるため、年内開催予定については、対面型での研修会は実施せず、動画視聴による学びとします。年明け以降は、状況を見ての判断にはなりますが、全国の仲間が再開できる対面型研修会を開催したいと願っております。

そのような中でも今年度から開始した、オンラインによるコーチング指導者育成コースの参加者も熱心に学ばれております。当連盟においては、10ケ月間もの長期間にわたる講習会は初めての試みですが、半年が経過すると気心も知れ、班別討議も活発化しているようです。本コースで学ばれた皆さんの今後の活躍も楽しみです。

次年度は、リアルに顔を突き合わせての交流とともに、遠隔地や多忙を極める指導者のために、オンライン研修や動画視聴サービスも充実し、これまで以上の交流を図ってまいりたいと思います。寒くなってきましたので、ご自愛いただき元気にお過ごしください。