「指導者の魅力づくり」「活気ある支部づくり」のために更新すべきもの

2020/12/01

ph_arai

私が会長に就任してから5か年、「指導者の魅力づくり」、「活気ある支部づくり」をテーマに、指導技術の向上に取り組んできました。拳士・保護者1,000名から「辞めた理由」、現役学生6,000名より「嬉しかったこと、困っていること」などを傾聴し、熱心に指導する指導者と拳士間の常識感に大きなズレがあることが分かりました。

そこで、指導者には、少林寺拳法の目指す「人づくり像」の再確認と、「常識の更新」、「体罰・ハラスメント防止」、「指導技術の向上」を呼びかけ、指導者、学生幹部の言動改善を促しました。

近年スポーツ、武道団体のモラルが社会問題となり、2018年度より、スポーツ庁が日本スポーツ協会に委託して、全競技団体の指導者にコーチングの指導を開始し、当連盟も、この伝達研修を行ってきました。当連盟のこれらの改革は、大学のアメフト問題や、スポーツ庁の方針により始めたものではなく、40年前より、大学部活の悪習慣撤廃や、指導技術の共有化運動などに力を入れてきた延長線上にあり、新たな取り組みにも即座に対応することができました。

コーチングや、人を元気にする声掛けペップトークなどは、研修受講者からも、「少林寺拳法の教えに合っている」、「もう少し学んでみたい」などの感想を頂きました。大会や昇格という拳士の目標も大切ですが、その目標に向かう過程で得る、人的成長に重点を置いてきました。この方針は、これからも変わることはありません。

今後も、指導者の情熱に加えて、変化する常識を更新しながら、魅力的な指導者であり続けるために「学び続ける」ための仕組みづくりを行ってまいります。そして、社会実践を含め、SNSも活用しながら積極的に広報展開したいと思います。

今年一年間、コロナ対策をしながら工夫をこらして指導を続けてこられた先生方に感謝申し上げます。変化を恐れていては、進歩はありません。開祖の教えは普遍的なものです。私達の可能性を信じて、主体的に、同志連帯し、幸福運動に邁進してまいりましょう。