vol.24 還暦からのチャレンジ

2012/09/01

aun_i_vol24昇格考試に合格し、本山より三段の允可状が届きました。取得までに丸7年を要しましたが、道院長、先輩諸氏による親切丁寧な指導、同輩の協力ほか、大勢の方の支援の賜物と感謝いたしております。

入門の際は、家族、知人からも、もう年だから、危険だからと何度か制止されました。反対を押し切って道院通いをした結果ですので、感慨もひとしおです。手首の捻挫などで挫折しそうになった時期もありましたが、「継続は力なり」を信じて修練を続けてまいりました。

私はゼネコンに35年ほど勤務し、海外駐在員として延べ17年ほど中東、南米、東南アジアなど海外に駐在しました。どの国でも「日本の武道を教えて」と言われ、武道ができればもっと深いつきあいができるのにと思いながら、結局定年を迎えました。そして、還暦からでも遅くはないと一念発起して少林寺拳法の門を叩いた次第です。多度津の隣の坂出市出身ということもあり、少林寺拳法と密かに決めていました。

2年ほど前、JICAの派遣員としてブータン駐在の折は、訓練校の女子生徒を前に護身術として少林寺拳法を紹介し、遅ればせながら外国人に武道を感じてもらえる喜びを味わいました。現在、68歳、体力が続くかぎり、若い人たちに混じって修練を続けられれば幸せです。また、還暦を過ぎてから少林寺拳法を始める仲間が増えることを願っています。
(八王子南道院 綾 啓造)

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