2年間分の大会

2021/08/01

ph_arai

2021年7月30日〜8月1日

全国高等学校総合体育大会少林寺拳法競技大会が、2年ぶりに長野県立武道館で開催されています。

「一日30分から1時間、または、週に一回の練習しかできなかった」、「練習はマスク着用、気合も出させなかった」、「コロナ陽性者との濃厚接触者ということで、部活動が停止された」などの活動制限が、部員を苦しめたそうです。また、「地区予選が開催されず、機会を失った地区もあった」とのことで、悔しい思いをされた部員も多数いました。

このような環境の中で参加している拳士の気持ちを考えると、昨日の開会式では、胸が熱くこみ上げてきて、一人一人に、「よくここまで来てくれた。ありがとう。」と励ましてあげたくなりました。達磨の教えに「不撓不屈」「七転び八起き」があります。高校生の皆さんには、今回のような状況下においても、現状を受け止め、今出来ることに取り組み、この経験を将来へ繋げていって頂きたいと思います。

出場拳士の皆さんに今回の参加について伺うと、「昨年参加できなかった先輩の分も全力で臨みたい」、「このような状況で大会を開催して頂き感謝です」という言葉が返ってきました。また、「大会終了後は、やりきった充実感と応援してくれた先生や両親、先輩に感謝したい」、「この仲間と一緒に参加できてイイ思い出になった」、「大会に向けて培ったメンタルを今後に活かしたい」など、大会の成績以外のことにも目が向いていることも、とても嬉しく感じました。高校生拳士の皆さんが、「少林寺拳法の大会は、人づくりのための手段」ということを、認識していただけていることが、とても嬉しく思いました。

二年分の思いを込めて、ベストを尽くして頂きたいと思います。最後に、このような状況下において、安全管理を万全に大会を準備、開催、見守って頂きました、関係各位に心からお礼申し上げます。

以 上