2019年表彰

2019/01/15

~少林寺拳法グループ表彰について~
『少林寺拳法グループ表彰』は、主に地域のボランティア活動や広報活動などにより少林寺拳法の目的である人づくりを実践されている団体または個人の中から特に継続性や工夫ある顕著な実践活動を評価し、表彰するものです。またこの表彰の受賞者は、少林寺拳法グループ加盟の各団体からの推薦をもとに毎年当グループの新春行事にて表彰しています。

 

① 地域に密着した青少年育成活動・更生保護活動
表彰者 金剛禅総本山少林寺宇和島道院 濱田 宏行 道院長

活動内容

長年にわたって保護司を務め、更生保護活動に尽力されたことにより、瑞宝双光章を受章されるなど、社会的な実績を残されました。また、少年補導員やボランティアなど、地域に密着した青少年育成活動として、少林寺拳法を通した人づくりの活動を展開されてきました。その功績によって、地域における少林寺拳法の信頼と価値の向上に寄与されました。 活動への思い 道院長として地域に密着した活動が必要と考え、人のために役に立ちたいと思い少年補導員になりました。少林寺拳法で培った自信、勇気、行動力、正義感、慈悲心が必要と言われ、平成三年に保護司に任命されました。地域に於いては、自治会長はじめ数々の役職を引き受け少林寺拳法が単なる武道やスポーツでない事を理解してもらうため、努力しました。困っている人がいれば相談相手になってあげ、力を貸す事により信頼関係も生まれ、地域社会で認めてもらえるのです。開祖(少林寺拳法創始者 宗 道臣)が言っている通り、やる前からあきらめるな、やってみて駄目なら考えろ、思いついたら行動に移す。これが少林寺拳法です。

【宇和島道院 濱田 宏行】

 

②地域への貢献 教育現場での人づくり 表彰者  
南部スポーツ少年団 三前 雅信 支部長

活動内容

長年にわたって少年補導員を務めるほか、中学校の教育現場で少林寺拳法の普及に尽力されました。また車椅子寄贈など社会貢献活動を積極的に展開し地域に貢献されました。主な活動として以下の通り。

・町内の中学校体育授業の協力及び地域の見守り

・プルトップを集めて車いすを贈る等地域への貢献

・2014.5 地域安全活動 近畿管区警察局長表彰

・2014.6 少年補導功労者栄誉銀賞

・2016.3 少年補導員和歌山県警察本部長永年表彰

活動への思い

開祖の「少林寺拳法は社会に役立つリーダーを育てることが目的」という言葉と「地域で信頼され役立つ。そして認められることだ」という言葉を受け、私も地域に根差した少林寺拳法を目指し、地域の活動には積極的に参加してきました。それにより少林寺拳法の存在価値を上げ共感者(会員)を増やすことを目標にいろいろな活動を行ってきました。

中学校武道必修授業は今後も続け、生徒や地域のために役立ちたいです。また授業が きっかけで高校の少林寺拳法部に入部した拳士もいます。生徒と向き合うときは絶対に手を抜かない、真剣に少林寺拳法の教えを説く事だと肝に銘じています。私は日程が決まると表にして支部の拳士に、無理のないように参加してほしいと伝えます。そうすると、地域のため、生徒のためと喜んで参加してくれます。そんなことが生徒や先生の心に響き、本当に喜んでくれています。町長や教育長、行政にも響き、事あるごとにねぎらいの言葉をかけていただき、少林寺拳法をしやすい環境を整えてくれます。

プルトップ集め活動について

宗道臣デー活動(※)として、始まりました。紀南ブロックの拳士や保護者と共に一年間プルトップを集め毎年5月に行われるブロック大会で開催地区の自治体に車いす2台をプレゼントし大変喜ばれています。これも少しでも社会に役立つ人づくりと身近で行えるボランティア活動として皆さんと共に行っています。これからも続けていきます。【南部スポーツ少年団 三前 雅信】

※宗道臣デー活動とは、「道場で学ぶ少林寺拳法の教えを社会で実践する」ことを目標に、全国の各所属拳士が社会貢献活動に取り組みます。少林寺拳法創始者・宗道臣の命日である5月を活動月間と定め、創始者の志に思いを馳せます。

 

 

③20年以上継続 宗道臣デー活動 表彰団体 武専 東京地区

活動内容

禅林学園武専 東京地区では、毎年5月度の武専開催時に、『献血活動』及び、会場である東京武道館『武道場の障子張替え』を行っています。
献血活動は日本赤十字社の協力のもと、東京武道館の正面玄関に3台の献血車を設置し、代表教務・役員をはじめ同日開催されている禅林学園武専 東京地区に在籍している学生の協力を得て献血活動を行っています。
また、東京武道館武道場の障子の張替えは、定例的な行事として東京武道館からも頼られるまでに定着し、認知されるようになってきました。
参加者は、毎年150~200名にのぼり、20年以上も続けられています。

活動への思い

これらの活動は、宗道臣デーの一環として「人のために何ができるか」という思いから始まりました。東京武道館という大きな会場に大勢の拳士や関係者が集まるこの機会に、一致団結して地域社会に役立つ活動を行うことで、他の人の幸せを考えて行動ができる人間、連帯し協力し合う生き方ができる人間を目指し、そんな仲間を増やしていこうという思いで継続しています。

今後の展開・抱負

日本赤十字社によると、輸血用血液製剤を必要とされている方の約85%は50歳以上の方々で、一方輸血いただいている方の約70%は50歳未満の方々であり、現状、輸血医療は若い世代に支えられているとのことです。しかしながら、その若い世代の献血者数は減少傾向にあり、昨今の少子高齢化が進む中、将来の安定供給に支障をきたすことが懸念されています。私たちは社会に役立つ「人づくり」を進める組織として、この現状を認識し、このような献血活動などの社会貢献を今後も続けていきます。一人一人にできることがあり、それが集まればさらに大きな力となることを実感し、それを永く続けていくことに価値があると考えています。【禅林学園武専 東京地区】

 

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