vol.21 32年ぶりの受験

2012/03/01

aun_i_vol21「三段受験した思い出の『錬成道場』に32年ぶりに立ち感激でした」。行橋中部道院の利光大二郎拳士が、2011年9月、32年ぶりの昇段受験で四段に合格しました。

利光拳士は、1967年8月入門の第221期生。当時は実業団支部だった当道院の一期生に当たります。1979年9月に指導者講習会で初帰山した折に三段を受験し、以後休眠していました。2009年4月に、当道院の中村泰尚拳士が営む美術商を偶然夫婦で訪問したことがきっかけで、復帰することになりました。なお、中村拳士は広報誌『あ・うん』17号に登場する79歳で四段に合格した拳士です。

数年前の大病手術による体力低下と持病の腰痛を心配していましたが、2か月間の復帰体験期間を経て4月に正式復帰。そんな利光拳士の修行継続の励みになればと、四段受験を勧めたところ果敢に挑戦し、64歳直前で見事合格となったのです。

ちょうど32年ぶりの帰山となった利光拳士は、「当時は開祖がご存命でしたが、今回は開祖像に迎えていただき感慨深いものがありました。納得のいく受験内容および帰山となり、十分な満足感を得ています」と充実した特昇となったようです。

30年間のブランクがあっても、いつでもいつからでも少林寺拳法はできます。高齢化時代ですが、何かを始めるのに・遅い・ことはないと、利光拳士は証明してくれました。

(行橋中部道院 田中克樹)

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