vol.32 5畳半道場

2014/02/01

aun_k_vol32今号の新春座談会は、師家、代表、宗務局長、東京別院別院長が金剛禅の中長期展望を語っている。その話の中に、旧道場・記念館整備事業の計画がある。老朽化が進み、耐震関係の面でも使用できない状態となっている、「旧道場」および「記念館(五畳半道場)」を修復整備しようという計画である。

「五畳半道場」とは、開祖が最初に設けた道場で、自宅の六畳間に半間分の祭壇を設けたものであった。ここで、開祖は門外不出の少林寺拳法をマンツーマンで指導した。まさに少林寺拳法が産声を上げた場所である。

座談会の中にあるように、この五畳半道場は、当時、開祖が居住していた自宅の中で、もっとも日当たりのよい部屋であったという。いかに開祖が道院を大切にしていたかが伺い知れる。

また、技の指導のあとには、かならず法話があった。「君たちのような若い力が必要だ。どうだ、一緒に人づくりによる国づくりをやらんか」という開祖の呼びかけに多くの若者が魂を動かされ、その後の金剛禅運動の推進力になっていった。

修復整備事業は2年後に完了を目指している。皆で支援して、少林寺拳法が生まれた場所に名前を残そう! そして、帰山の際には記念館にも立寄って、少林寺拳法が生まれた場所で開祖の志に思いを馳せよう。      (うん)

※写真は現在の五畳半道場の外観。
本山では現在、整備事業のための募金を募っています。
詳細は「講習会・行事等のご案内」コーナーへ。
ぜひ皆さんのご協力をお願いします!