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vol.53 かけがえのない時間と場所

2017/07/01

 私は2年前より少林寺拳法健康プログラムに参加しています。2人の子どもを出産し、運動も数年していなかったので、運動不足を感じ、小学2年の娘と1歳の息子を連れて参加していました。
 娘は一緒にできるのですが、息子は私にくっついて離れないので、抱っこしたままできる範囲で体を動かしていました。見かねたMC(指導者)さんは、迷惑がるどころか、息子の面倒を見てくれるようになり、私は思う存分運動ができるように!そんな気持ちに触れ私も“この時間だけは子どもたちを叱らずに、話を聞いてあげよう”と決め実行しました。娘と穏やかに話ができるようになり、かけがえのない時間が持てるようになりました。
 健康プログラムに通っていると、道院の少年部が修練しているところを自然と見るようになります。1年ほどしたころ、娘が「少林寺拳法を習いたい!」と言い出したので、体験させていただき入門させました。何回も通っていたので、お兄ちゃん、お姉ちゃん拳士とも仲良くなっていて、すんなり輪の中に入っていけたようです。すぐ弱音を吐かないか最初は心配しましたが、今春の昇級試験で黄帯になり、早くも白帯の子ども達の指導役に(笑)。新しく入門した子たちとも仲良く練習できていて、これからの娘の成長が楽しみになりました。
 息子は3歳になり、私が体を動かしている間、他のメンバーのお子さんたちと楽しく遊んでいます。4歳になったら小さな道衣を買って、お姉ちゃんが使っていた白帯を締めて姉弟で練習している姿を見るのが、今の私の夢です。
 私にとって健康プログラムの存在は、体はもちろん(?)心も軽くなり、次の日も頑張ろう!と前向きになれる場所です。悩んでいたら話を聞いていただけ、帰るときには不思議と笑顔になっています。いつも助けてもらっていますが、私もいつかは人に手を差し伸べられるような人になりたいと思います。 
(本部道院 福﨑 千尋)

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