vol.45 少林寺拳法は金剛禅の主行
2018/12/01

合 掌
師走の候、皆様におかれてはご多忙の中にも、お元気でお過ごしのこととお喜び申しあげます。
さて、今年も多くの講習会・研修会が全国の各地域で開催されました。本山における講習会の締めくくりとして、11月24日・25日にわたり指導者講習会が「少林寺拳法がなぜ金剛禅の主行たり得るか」をテーマに開催されました。閉講式の際、受講者代表による講習会を振り返った発表を聞いて、金剛禅がいかに大切で、少林寺拳法の修行による効果も再確認したようで心強く感じました。
金剛禅の主行である少林寺拳法は単なる武道ではなく、修行することの目的が金剛禅運動の目的と一致していなければなりません。個として修行し人としてより強く、より良い人間になるように成長する(自己確立)。そして周囲に良い影響を与えることのできる人間になる(自他共楽)。またそういう人が道院を中心に増えていく(布教)。一人一人の思いや行動がつながり、社会に影響を与え、社会が良くなっていく(理想境建設=金剛禅運動)。単なる武道として修行していれば三徳(護身練胆、精神修養、健康増進)が身につくわけでもありません。開祖がこの道をどのような思いを込めて私たちに伝えたか再確認してください。
講習会はこのことを気づかせてくれ、仲間と確認し、正しい道を歩む確信を得る場です。そして得たものを道院に持ち帰り、道院の中で広め、深める。各門信徒が実生活の中で良い影響を周囲に与え続ける。そして影響を受けた人が新しい仲間となるのです。皆様におかれては多忙と存じますが、一人でも多くの門信徒が講習会・研修会を受講されるよう願っております。
これからますます寒さも厳しくなリますが、年末もしっかり修練し、成果を来年に繋げてほしいと願っております。
合掌再拝
※私たちの修行の場である道院は、自分をよく変えたい、自分に負けない強さを得たいと考えている方を大歓迎いたします。どうぞお近くの道院へご連絡ください。