Vol.124 成長する喜び、変化を楽しむ夏
2025/07/01

合掌
7月に入りました。
先月は、東京別院において道院長講習会の第3次・第4次が開催されました。別院内に新たに本堂および錬成道場が落慶して以降、初めて道院長クラスが一堂に会する本山行事となり、受講した道院長達のたくさんの笑顔から、新たな一歩を感じる意義深い時間となりました。今後も関東以北の拠点として、道院長や門信徒が研鑽し、交流し合う場として、本山事業を推し進める役割が一層高まっていくことが期待されます。
さて、梅雨入り頃から全国各地で熱中症警戒アラートが発令され、今年の夏も厳しい暑さが予想されます。そんな中でも、合宿やBBQ、研修旅行、花火大会など、工夫を凝らした季節の行事を企画する道院も多くあることでしょう。日常の修練とは異なる環境に身を置き、互いに協力して何かを成し遂げる経験は、門信徒一人ひとりの自分磨きや成長の機会となります。特に子どもたちの意外な一面や頼もしい姿に、指導者や保護者が新たな発見をすることも少なくありません。
こうした経験の中で得られるのは、「できることが増える喜び」「昨日の自分を超えていく喜び」、そして「自分の成長を他の人や社会のために生かせる喜び」です。自らが変わっていくことを受け入れ、その変化のプロセス自体を前向きに楽しむ――そうした心構えが、夏の学びや出会いをより豊かなものにしてくれます。
2025年も折り返しを迎えました。年初に立てた目標に、今どれだけ近づけているかを振り返り、気持ちを新たにするにはちょうどよい節目となります。外の暑さに負けて、涼しい部屋にこもってばかりの夏にならぬよう、できることから一歩ずつ、挑戦と成長を重ねていきましょう。自分の変化とその可能性を楽しみながら、充実した時間を重ねていけるよう、今月も金剛禅運動に邁進していきましょう。
合掌
合掌再拝