Vol.132 芽吹きの季節――自分の歩みを決める
2026/03/01
合掌
3月となりました。寒い日と暖かい日が交互に訪れ、春が少しずつ近づいてくるのを感じます。草木が芽吹き、花が開くこの季節は、大地の大いなる力が命を育む時節でもあります。私たち人間もまた同じで、寒さの中で積み重ねた修練や鍛錬が、春になって確かな実りとして現れてくるものです。
今月は年度末。まもなく4月から新学期・新年度が始まります。道場にいる子どもたちを見ると、1年間の成長が著しく、その変化の大きさに驚かされますが、大人も決して止まっているのではありません。実感しづらくとも、日々の小さな積み重ねが確かに前進となり、やがて1年の歩みとして形になります。子どもたちの成長に励まされながら、私たちもまた「自分自身も変わっていこう」と、心を新たにしたいものです。
大切なのは、「自分の歩みが人生になる」ということです。自分の人生は自分で決める。流されるように過ごすのではなく、まずは自分が本当にやりたいこと、目指したい理想に向き合ってみてください。少林寺拳法の修練も同じです。同じ時間と命と身心を使うのなら、まずは自分のために、喜んで取り組める修行として続けてください。その充実が深まるほど、いつしか周囲へと分け与えられるものが増え、人のために動ける力となっていきます。自分を磨くことは、巡り巡って人を活かすことにつながります。
少林寺拳法を楽しみながら続け、「いい修行だな」「少林寺拳法が好きだな」と実感できるほどに、見える景色は新たに開けてまいります。年度末の慌ただしい時期ですが、身心を整え、日々の修練を励行しつつ、新年度を晴れやかに迎えてまいりましょう。
合掌再拝

