Vol.138 知識を行動に変える

2026/09/01

osawa

合掌
 9月になりました。
 先般の熊本での地震、また千葉県を中心とした豪雨災害により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な日常が戻ることを願っております。
 9月1日は「防災の日」です。日本ではこれまで、地震や台風、豪雨など、幾度となく大きな災害を経験してきました。その一方で、過去の経験を生かし、避難や支援、行政や地域の連携など、災害への対応も少しずつ改善されてきています。経験から学び、それを次に生かすことの大切さをあらためて感じます。
 これは、私たちの修行にも通じることです。技ができるようになった、知識が増えたというだけで終わるのではなく、そこで得たものを日常生活や社会の中でどう生かすかが大切です。今はさまざまな情報を簡単に得られる時代ですが、知っていることと、実際に行動できることは同じではありません。
 開祖は、次のように説かれています。
 「自信を持とうではないか。そして世の中のために役立ったと言われようじゃないか。理想境建設への挺身、それは思うことだけでなく、行動に移すことである。……行動しない信念なんて無意味です。我々は考えたら行動する。拳禅一如、行念一致だ。」
 私たちが目指すのは、自ら考え、判断し、自信を持って行動に移せる人です。災害が起きたときにも、まず自分の身を守り、その上で周囲に困っている人はいないか、自分に何ができるかを考えて動く。そのためには、日頃から身心を整え、さまざまな経験を重ねておくことが必要です。
 地域の防災訓練や清掃活動、地域行事などに参加し、普段から人とつながっておくことも、いざというときの助け合いにつながります。少林寺拳法の修行で培った行動力や協調性を、道場の中だけにとどめず、地域や社会の中で生かしていきたいものです。
 自らを頼りとすることのできる自己を確立するとともに、何かあったときには互いに支え合える関係を築いていく。それもまた、「人づくりによる国づくり」につながる大切な実践です。
 まだ厳しい残暑が続きます。体調管理には十分留意し、ご自愛いただきながら、今月も身心を整え、日々の修練に励んでまいりましょう。
合掌再拝