vol.47 つくば花畑道院 道院長 古谷野 好栄

2016/08/01

謙虚さと感謝の心で
つくば花畑道院 道院長 古谷野好栄

道院名:つくば花畑道院
道院長名:古谷野 好栄  こやの よしたか
中導師、准範士、六段、541期。
1977年2月19日生まれ。39歳
出身地:茨城県岩瀬町(現桜川市)

日本少林寺武道専門学校(現専門学校禅林学園)高等師範科卒。
社会福祉法人つくばこどもの森保育園に勤務。
拳歴は22年。つくば花畑スポーツ少年団部長も務めている。

つくば花畑道院 道院長 古谷野好栄

―――道院長になろうと思ったきっかけは何でしょうか。
私自身が、少林寺拳法で変われた一人なので、地元でそのような場所(道院)をつくりたいと思ったのがきっかけです。
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―――道院での指導方針や、指導法としての工夫を教えてください。
本道院の指導方針は、3つあります。
1つ目は、あいさつができるようになること。
2つ目は、一人一人の個性を大切にすること。
3つ目は、やる前から諦めない心を育てること。
また、特別な指導法はありませんが、普段のニュースや出来事を少林寺拳法の教えに替えて座学をするように心がけています。

―――道院長になって出会った感動のエピソードをお聞かせください。
拳士の保護者から以下のエピソードをいただいた時が、やりがいを感じた時でした。「先生のお陰で、礼儀正しくなりました。」「大会(少林寺拳法連盟主催)で賞がとれて良かったです。」「あの子が変われて本当に嬉しいです。」など。
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―――道院長として、今後挑戦したいことや夢などを語ってください。
私は、武専本校(現専門学校禅林学園)を卒業後、若輩ながら24歳の時に地元で少林寺拳法部を開設させていただきました。当時は、大好きな少林寺拳法を地域の方々に知ってもらいたい一心で、無我夢中に子ども達を集め、徐々に拳士数を増やすことに喜びを感じていました。しかし、経験が浅く未熟だった当時の私は、「家庭」「仕事」「少林寺拳法」の3つを、バランス良くこなせるはずもなく、家庭の事情、転勤を機に部を一つ廃止させてしまうことになり、関係者の方々や多くの拳士にご迷惑をかけてしまいました。そのようなことになった要因の一つには、他人の意見を聞き入れることが出来なかった慢心さがあったように思います。
現在では、そんな経験を活かせるよう謙虚さと感謝の心を忘れずに、今いる現役の拳士達と共に「人づくり」の道に励んでいきたいと思います。
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―――最後に、将来、道院長を目指す全国の拳士へ、ひと言エールをお願いします。
いろいろ考えると進みませんが、「家族」「仕事」「少林寺拳法」のバランスは、とても大切です。道院長は、一般拳士では味わえない修行ができますので、是非チャレンジしてください。
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