Vol.106 共楽

2024/01/01

osawa

合掌
 あけましておめでとうございます。輝かしい新年の幕開けです。
 本年、全国各地の道院長へお送りした年賀状には「自他共楽」にある「共楽」の二文字を入れさせていただきました。この数年間いつ明けるか分からないコロナ禍において、多くの活動が制限されました。しかし昨年5月の5類感染症への移行により、徐々にコロナ前の日常に戻り、ようやく以前のように新年を祝うことができるようになりました。
 この間苦しいこともありましたが、この経験があったからこそ得られたものも多くあります。人生は基本的に思い通りにならないことばかりです。不安や困難はつきものであり、釈尊はそれを「苦」と表現されました。しかし、それを知っているからこそ乗り越えた先に大きな幸福感を得ることができます。その幸福感を一人で味わうのではなく、多くの人と分かち合えるようにしていきたいと思います。
 このように生きることのできる人が増えれば、誰かを犠牲にしたり、誰かの物を奪ったりすることはなくなり、争いのない平和な社会を実現することができます。それを私達門信徒が率先して実践していきたいと思います。
 そのために本年は、門信徒一人一人が「共楽」を実践し、自分の成長を実感するとともに自分の周りに幸福を広げられたという実感が得られる1年にしていきたいと思います。「共楽」を実践するためには人としての生き方を学ぶ必要があり、そのヒントは開祖が教典の中にたくさん遺してくれています。ぜひ、教典に書かれていることを自分自身の腑に落として一つでも多く実践し、実践したらそれを他の人にも伝え、自らが「共楽」を広げる原動力となっていただきたいと思います。
 皆様にとりまして幸多き一年となりますよう祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
合掌再拝