Vol.111 健康増進、自他共楽、そして次の世代へ
2024/06/01
合掌
先月は5回にわたる道院長研修会のうち2回が本山で行われ、全国から半数近い道院長達が集まりました。残るは熊本、東京、北海道の3回となります。研修会では、道院長同士が共に汗を流しながら楽しく学び合い、刺激を与えあって、気持ちを新たにして本山を後にしました。各地へ戻った道院長達は、引き続き門信徒の育成と共に、見学や体験の積極的な受け入れを行いながら金剛禅の布教に一層取り組まれることとでしょう。
さて、6月は徐々に暑さが増し、梅雨入りによる湿度上昇や熱中症等、体調管理に気を遣う時期になります。健康に関して言えば、世の中にはたくさんの情報が溢れかえっています。その根底には、病気なりたくない、元気で長生きしたい、介護で子や孫に迷惑をかけたくないという思いがあるようです。
ここで、私たちが修行により得られる価値の1つに健康増進があります。修行により身心ともに健康になることができますが、私たちの修行はそこで終わりではありません。健康な身心を使って自分の人生を豊かに生きるとともに、他者や社会のために役立てていくことが大事です。そして人の人生には限りがあることを考えれば、日々を一生懸命に生きながらも、自分が得てきたものを次の世代につないでいくことが必要です。
門信徒の皆様におかれましては、長く楽しく修行を継続しながらぜひ自分たちの後に続く人たちを育てていってください。そして、まだ少林寺拳法に出会っていない方は、ぜひ全国にある道院に足を運んでみてください。きっと素晴らしい道院長と仲間たちが温かく迎え入れてくれることでしょう。
体調管理には十分留意しながら、今月も共に金剛禅運動に邁進していきましょう。
合掌再拝