vol.33 出来たことを数える
2017/12/01
合 掌
師走の月となりました。今年は例年より寒く雪も多いようですが、体調や怪我などにご留意頂きご健勝でお過ごしいただくことを心からお祈りいたします。
さて、人は善きことも悪しきことも反省を繰り返し生きています。自らの言動を省みて、結果として反省を通し成長できるわけです。
この年末に大切な事は、今年の反省を来年に活かすことです。出来なかったことを反省するのではなく、出来たことを数えてみましょう。出来たことには出来た法則があります。それを見つけてみませんか。
金剛禅の人づくりは「自分を信じること」から始まります。まさに「自信」です。悪いイメージを積み重ねても自信には繋がりません。これは反省を否定するのではなく反省を良いイメージに変えるという事です。昨年より成長したところを探し、今年成長したところを積み重ね、新たな気づきを得ることで、新年に向けた可能性を発見できることでしょう。更に、他人に対しても出来るようになったことを数えてあげましょう。
家族や学校や職場で、それぞれの環境の中で多くの人の「出来たこと」を見つけてあげてください。一番頑張った、一番良かった、一番素敵だなと思ったことを伝えてください。
これこそが、自信と勇気と行動力のある人間を育て、その人の影響で次の人を育てるという繋がりができるのではないでしょうか。
出来たことを数え、繋がりをつくる修行の場「道院」で可能性を開花させて行きましょう。
合掌再拝