vol.36 社会の変化に向き合う金剛禅運動
2018/03/01
合 掌
3月に入り寒さも日毎にゆるんでまいりました。皆様にはご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、先週は70周年記念行事のフィナーレとして少林寺拳法創始70周年記念レセプションが開催されました。70年という歴史と永年に渡たり結ばれた信頼関係を感じ、そして80周年への一歩を踏み出す素晴らしいレセプションでした。この場に立ち会えた喜びと共に、これからの社会には金剛禅運動、金剛禅教育による人づくりが必要だという確信を強くいたしました。
開祖は70年前、暗闇だった戦後の日本で、若者に対し人として歩む道を示し、少林寺拳法という一灯を照らしてくれました。そして宗由貴師家は、その時々の時代に社会が必要としている貢献のあり方を次々に提案され、生きる人のために支援できるプログラムも示されています。その根本にある願いは、釈尊から達磨、達磨から開祖に受け継がれ、そして宗由貴師家と私たちが受け継いでいる教え「自己の可能性を信じる」にあります。自分を信じ、互いに支え合い、寄り添いながら、この和(輪)がさらに広がることで、争いや奪い合いの無い平和で豊かな社会が実現することです。
そのためにも、全国の道院の充実こそ修行する全ての皆さんが自信をもち、幸せになるための礎です。また一人ひとりが幸せになるということが、道院が充実するということに他なりません。自分を信じ、自分ができることから金剛禅運動に関わってほしいと願っております。
本山も社会の変化に合わせ変わり始めることも必要な時代になりました。儀式と講習会や研修会だけの本山ではなく、地域の皆様にも訪れていただけ、訪れた方がゆっくり過ごせ、誰もが金剛禅の教えを学べる本山を目指し、金剛禅運動の大目的を知っていただく場を提供する必要性も強く感じております。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
※現在全国の道院では少林寺拳法体験・入門や見学の受付が始まっておりますので是非お越しください。
合掌再拝