vol.39 社会に役立つ自分になる
2018/06/01
合 掌
6月になりました。新年度がはじまり新しい生活をはじめた方も2ヶ月が過ぎ、身体も心も環境に慣れてきた頃ではないでしょうか。
さて、皆様は今の生活をどのように感じていますか?「元気良く過ごせている」「夢や目標が見つかった」「充実した日々だ」等、ポジティブな気持ちを持てているという方は、このまま前向きに一歩一歩踏み出し続けてください。しかし、残念ながら「不安や孤独を感じる」「失望してしまった」等、ネガティブな気持ちの方もいるかもしれません。そのような方は、まず元気に生きるためのパワーを充電してほしいと思います。
しかし、中には充電する気力まで失ってしまい、「前が見えない、見たくない」「どうせ変わらない」という気持ちになってしまった方がいるかもしれません。気力や体力が十分では無くても、人の体は働いています。見る、聞く、臭う、味わう、感じる、思う、更には呼吸や心臓の鼓動、内臓はあなたが意識しなくても、あなたを生かすために常に働いています。意識しなくても命を維持する仕組みが自然に働くということは、あなたは存在する価値があり、社会に必要とされているということなのです。
自分自身をリセットし、プラスのパワーをフルに充電しましょう。はじめに溜まってしまったマイナスのエネルギーを放電する必要があります。ほんの少し普段とは違うことをしてみるのがコツです。
①自分以外を意識してみましょう。そうすることで気分転換ができます。
例えば
・窓から見える景色や無邪気に遊ぶ子どもたちを眺める
・草花を観察することや鳥のさえずり、せせらぎ等、自然の音に耳を傾ける
・風や気温・湿度等、季節を感じる
・食べ物をゆっくり味わってみる
・呼吸や鼓動を感じてみる
②体を動かして汗をかいてみましょう。体の疲れが癒えるとき、心の疲れも少し癒えます。
例えば
・散歩する
・家の掃除や片づけをする
・体操やストレッチ等、軽く体を動かしてみる
③周囲の人に喜ばれる行動をしてみましょう。プラスエネルギーに包まれます。
例えば
・優しい眼差しや言葉をつかう
・自分に関わる人に感謝や思いやりの気持ちを持つ
・家族、特に両親対しては感謝の気持ちを何か行動で表してみる
このようなことを続けていると自分と周囲の関係性が少しずつ変化していき、身心がリセットされ、充電メーターが増えていきます。
自分を変える方法の一部をご紹介しましたが、お解りいただけたでしょうか。それを実践する場所、それが道院なのです。過ちや、出来なかったことを反省する。呼吸を整え瞑目し、汗をかき身心をリセットし、仲間や先輩、小さな子どもたちから元気をもらい、道院から出る時には生かされている喜びに包まれ、明日からの生きる力を得ることができ、自宅に帰えるときは笑顔になります。
道院は命というひとりがひとつ持っている宝物を大切にするところです。そこで学んだことを社会で実践し、感謝の気持ちを自身の行動で還元出来るようになったとき、社会に役立つ自分になれるのです。
合掌再拝