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vol.46 興味を持つ心 「あ・うん」

2019/01/01

osawa

 謹賀新年 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
 平成最後の新年を迎えました。昭和から平成に、そして新たな元号となり、新たな時代を迎えます。明るい未来を築くには、私たちが明るく前向きに生きていくしかありません。どうかそうあってほしいと願うばかりです。
 一方で日本の社会が経験したことの無い超少子高齢社会、地方の人口問題、孤立問題等々、向き合い、乗り越えないといけない問題も山積することが予想されます。これからの世代の人は生産年齢人口が減る中で社会を支え、未来を作ってゆく事になります。
 そのためには一人一人が力強く生き抜かなければなりません。それぞれが健康で、慈悲心や正義感があり、思いやりの心を持ち、そして行動出来、身心ともに逞しくなければなりません。また、社会の問題に向き合うのですから、より多くの人と協力することが求められます。

 まさに金剛禅運動の実践が求められているのです。金剛禅が掲げる自己確立と自他共楽という考え方で、平和への意識や豊かな社会の建設に必要な人づくりに邁進する必要があります。まずは、門信徒を中心とした関係各位が、法縁各位のご協力をいただきながら金剛禅運動の教えと行動を目に見える形で社会に広める事が重要ですし、更に社会で活躍する人となり、自惚れでない自信や勇気と行動力で新たな時代を生き抜いてほしいと願う次第です。
 さて、門信徒の皆様にお聞きします。“金剛禅総本山少林寺発行の広報誌「あ・うん」を読まれているのでしょうか?”他の競技や武道でも、ルールや歴史、関係するより多くの知識、他の人やチームがどのように取り組んでいるかを学ぶことで、より深い理解や気づきを得ることができます。皆様にも新しい出来事、新たな取り組み等に興味を持ち、自らを高めたり、磨いたりする心を養ってほしいのです。(その磨かれた心が、よりよい未来を築くことに繋がります)広報誌「あ・うん」はそのためのものです。
 毎奇数月の1日に発行しており、2019年1月でvol62号となります。全国の皆様の活動や、本山の取り組みを紹介し、修行の楽しさ、人の交流や教学に関する情報も満載です。編集担当の職員もすべての頁に熱い思いを込めてお届けしています。ぜひ“気付き”を得ることや、新しい取り組みの“きっかけ”にしていただければと思います。
 「興味を持つ心」を広報誌「あ・うん」からも、育てて頂ければ幸いです。
 本年も皆様方には素晴らしい一年となることを祈念します。
合掌再拝

広報誌「あ・うん」特設ページ
※最新62号をはじめ、過去のバックナンバーが全て閲覧できます。ぜひ御覧ください。