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vol.50 宗道臣デー月間を通じて成長していく

2019/05/01

osawa

合掌
 5月、新元号「令和」の幕開けです。「平成」の世から引き継いだものをさらに発展させ、物心ともに平和で豊かな理想境となるよう共に励んでまいりましょう。
 さて、今月は開祖宗道臣少林寺拳法初代師家の命日、5月12日の開祖忌があります。本山を始め全国の道院や教区において開祖忌法要が執り行われますね。そして、5月は宗道臣デー月間でもあります。私達が道場において、教えと技法の精進により得たものを社会という場で実践する機会でもあります。
 私達の修行は道場だけではありません。広く言えば日常生活そのものが修行となります。特に宗道臣デーにおいては、個人レベルで実践するのではなく、仲間達と共に、社会に目を向け、社会奉仕活動に取り組みます。その取り組みの中ではたくさんの「気づき」が得られることでしょう。
 清掃活動を例とすれば、ただその場所をきれいにするのではなく、その場所がなぜゴミでいっぱいになるのか、次にそうならないようにするために私達にできることは何かと考えていくようになります。
 私達の身近にはそのような「気づき」の機会がたくさん転がっています。その「気づき」を自己の成長につなげられるようになればそれはその人にとって宝物になります。
 その宝物に気づけるよう、私達は日々の修練から感性を磨いているのです。
 この宗道臣デー月間が終わるころには、ひと周りもふた周りも成長できるよう取り組んでまいりましょう。それこそが「自己確立」「自他共楽」の教えを遺された開祖が一番微笑むことでしょう。さあ、身心を磨き、その力と愛で社会に対し貢献していきましょう。ご活躍を祈ります。
合掌再拝