• 管長法話 >
  • vol.57 日々の繰り返しが人生をつくる

vol.57 日々の繰り返しが人生をつくる

2019/12/01

osawa

合掌
 師走に入りました。
 一年を振り返ってみていかがでしたでしょうか。今年の1月に一年間の目標を立て、計画通り進めてきた方、予定を変えながらでも継続して行ってきた方、気づけばあっという間だった方、それぞれに感じるところがあるのではないでしょうか。
 このように、12月はその一年の過ごし方を振り返る時期でもあります。もし振り返ることがなければ、次にやってくる新しい年も何気なく過ぎ去ることでしょう。ジャンプする前には、一度屈まなければなりません。良い結果も悪い結果も素直に受け止め、新しい年に飛躍するための準備としてこの時期を過ごしていただきたいと思います。
 さて、皆さんは、可能性を持った種子として、必ずや開花するものと信じて日々修行に励んでいることと思います。釈尊、達磨、宗道臣開祖と受け継がれてきた教えは私達にも脈々と受け継がれています。その教えをしっかりと次の世代につないでいくことが大事です。
 開祖は素晴らしい教えを遺してくれましたが、そこから先は私達がそれを広めていかなければなりません。開祖がされたように、私達も金剛禅の種をたくさん蒔いて、開花するように育てていこうではありませんか。
 できることには限りはありますが、年齢や立場に関係なく、人は誰もが成長することができます。私達は皆、可能性の種子です。少しでも前に進もうと努力することができます。その努力により成し遂げられることも増えますし、さらにはその結果を喜んでくれる人がいます。するとまた頑張ることができます。その行動の繰り返しが人生をつくっていきます。今日の一日がこの後の一ヶ月、その後の一年をつくるように、今この瞬間も人生という大きな時間につながっています。今年も残りわずかとなりますが、良い新年を迎えられますよう今月も共に励んでいきましょう。
合掌再拝