Vol.61 修行は続けられる
2020/04/01
合掌
4月に入りましたが、依然として国内外問わず、連日、新型コロナウィルスに関する報道が続き、大規模なイベントの自粛や縮小のみならず、職場や家庭において各人で感染から身を守る対策を行うことが求められています。
私達の修行は、相対演練が主体であり、面授面受で直接手を取り合って行われるため、道院活動もしばらく中止や縮小をせざるを得ない状況となっております。しかし、このような状況ではありますが、決して修行ができなくなったわけではありません。
家から外に出られないとしても、椅子や床に座り、調息を行うことができます。半畳あれば単独演武で体を温め、体幹を鍛えることができます。読本を開けば、金剛禅の教えを学ぶことができます。道院で皆と集まって修練していた時とは別の気づきが生まれ、今までの自分の修行を振り返る良い機会にもなるのではないでしょうか。もしこの間、何もしていなかったのであれば、できることからやってみてください。
自己確立の修行は、誰かに指示されて行うものではなく、自ら行うものです。道院に行かなくても、道衣を着ていなくても、修行は日々、目の前に続いています。怠ることなく、修行に取り組む姿勢を養いましょう。その積み重ねは必ず今後の糧となります。そして道院に皆が集まるときにはスムーズに再開できるよう備えていってください。
新型コロナウィルスの終息はまだ見えておりませんが、十分に予防対策を行い、今月も修行に励んでいきましょう。
合掌再拝