Vol.83 幸せを呼ぶ秘訣

2022/02/01

osawa

合掌
 2月に入りました。2月10日は開祖宗道臣生誕の日です。私たちの修行も、少林寺拳法で関わる全ての人との出会いも、すべては開祖がこの世に生を受けたことが縁となっています。開祖からつながるこの縁をぜひ、私たちもつないでいきましょう。
 開祖は戦後の日本で、その時代に必要なものが何かを考え抜き、その時代を強く生きるために必要な自信と勇気を、当時の若者たちに次から次へと与えていきました。そして若者たちもその溢れるエネルギーを使って、夢中になって拳技の修行に励みながら、社会に役立つ人間へと育っていきました。このようにして開祖は人々が幸せに生きられる道をつくられました。
 さて、幸せといった時に、幸せを呼ぶ人とそうでない人がいますが、その差は一体どこにあるのでしょうか。それは、まず人が喜ぶことをしているかどうかです。人が喜ぶことは決してモノやお金に限りません。笑顔や言葉、行動でも与えることができます。そして、それを続けていくと、与えられた人だけでなく自分にも喜びや幸福が返ってきます。これは「縁起の法則」や「因果の法則」にあるように、善因善果で、良いことをすれば良い結果となって返ってくるのです。たとえ、すぐに結果として現れなくとも長期的な目で見れば、必ず良い結果がもたらされます。そして悪い結果であるときには悪いことが原因となっていると改めて見返すことも大切です。
 自分の人生を振り返った時、私たちは日頃どれだけのものを人に与えられているでしょうか。開祖がその時代の若者たちに必要なものを与えていったように、私たちも与えることを無意識にできるよう自己確立の修行に励みながら、社会に役立つ行動をし、自他共楽の道を進みましょう。
 まだまだ寒さは続き、コロナの終息も見えておりませんが、季節は春へ向かおうと動き出しています。草木が芽吹いていくように、希望を胸に、今月も金剛禅・幸福運動に邁進していきましょう。
合掌再拝