• 管長法話 >
  • Vol.97 誇りを持って一生懸命に取り組む

Vol.97 誇りを持って一生懸命に取り組む

2023/04/01

osawa

合掌
 4月、新しい年度の始まりです。
 マスクを外す場面も増え、社会全体が元の生活に戻りつつあることを実感いたします。また春のうららかな気候は、自然と私たちに希望をもたらしてくれます。
 さて、この春、新天地に身を置く方もいるかと思いますが、同じ場所であってもメンバー構成が変わるなど何かしら環境の変化があるのではないかと思います。しかし、私たちは世界のどこで生きようとも、自己確立、自他共楽の教えを役立てることができます。何か新しいことを始める場合、まずは自分自身の可能性を信じること、周囲に流されない強い意志を持ちましょう。初めは一人であっても凡事徹底して行うことで、周りからの信頼を得て、協力関係を築くことができ、より多くの人を幸せにすることができます。たとえうまくいかなくても、その原因を明らかにして、反省し、やり直すことで良い結果を生み出すことができます。
 また、入門式の表白文に、「小錬せば小成し大錬せば大成す」とあります。それなりの努力であれば結果もそれなりのもので終わります。一方、自分が取り組んでいることに誇りを持って一生懸命に行えば、大きな結果を生むことができます。これらのことは、決して一部の大人だけにしかできないものではなく、老若男女、誰であってもできるものとして、開祖は少林寺拳法を遺してくれています。
 日々の修行で培ったことを信じ、どうか夢や希望を持って新しい年度をスタートしていただきたいと思います。今月も共に金剛禅運動に邁進していきましょう。
合掌再拝