vol.42 過去という今を見つめ、感性を磨く

2015/10/01

 自身の可能性や感性を磨くことは、いつかやってくる未来にするのではなく、常に過ぎ去っていく今の自分の可能性を信じてその先につながっていく未来への日々の修行です。
 世間ではよく 「過去は変えられないけど、未来は変えられる」 と表現しますが、私は 「過去は変えられるけど、未来は変えられない」 というふうに考えます。それはダーマに与えられた限りある時間を大切にすること、即ち日常的な時間感覚に囚われてしまわない自分であり続けるということです。また、今を大切にすることは過去を大切にしていることでもあると思います。まだ起きていない未来のことは変えることはできません。自分の可能性を信じることは大事ですが、未来を過信しすぎないように、今の本当の自分と向き合うことが、自分の可能性を信じ育てるための第一歩であると思います。
 私は現在、二児の父ですが、その子供たちが成長するにつれて時間的な余裕が少なくなり、反省することも多々あります。そんな中、日々の小さな事象から見つめ直すことで知らず知らずのうちに自分の可能性や感性が磨かれていると感じています。半ばは自己の……と始まるようにまずは自分がしっかりと自己確立できるようになるためにもこれからも修行に励みます。
(副代表 宗 昂馬)