vol.45 京都松ヶ崎道院 道院長 永江健将

2016/04/01

道院長は楽しい!
京都松ヶ崎道院 道院長 永江健将

大導師、大拳士、五段、542期
1976年4月1日生まれ39歳
出身地:埼玉県

1998年、大学卒業後、システムエンジニアとして働く
2001年、会社を辞め、日本少林寺武道専門学校(現・専門学校禅林学園)に入学。翌年、高等師範科を卒業
個人事業主を経て、2009年7月、株式会社を設立、代表を務める
2012年10月京都松ヶ崎道院を設立
松ヶ崎小学校少林寺拳法部、聖光幼稚園少林寺拳法部 部長、京都府少林寺拳法連盟理事

京都松ヶ崎道院 道院長 永江健将

道院長になろうと思ったきっかけは何でしょうか
 強くなりたい、上手になりたいと思い、18歳で入門し、続けてきました。入門した道院では大学生活だけでは縁のない小学生やご年配の方もおりました。一緒に汗を流したり合宿に行ったりする中で、元来、人付き合いが苦手で、コミュニケーションが下手だった私ですが、苦手意識を克服できました。
 更に好きが高じて、会社を辞め、日本少林寺武道専門学校に入学、その過程で様々なご縁を賜り、ご指導ご鞭撻を頂戴しました。金剛禅で得た御恩をお返ししたい。いつしか私もそのような場を提供したいと思うようになりました。

道院での指導方針や、指導法としての工夫を教えてください
 強くなった、上手になったことを実感すると嬉しく楽しいものです。門下生が上達し楽しさを実感できるように心がけています。
 しかしながら、強くなるだけでは足りず、優しさも必要です。楽しさを実感して続けているうちに、
・腰を立てて姿勢が良くなり
・挨拶ができコミュニケーション能力が上達するように
・すべき義務を自ら能動的にできるように
・自分に自信を持って何事にも失敗を恐れず挑戦できるように
なるといいなと思い、指導を続けています。

道院長になって出会った感動のエピソードをお聞かせください
 まだ設立して3年ですが、縁がどんどん広がっています。門下生たちの日頃の姿勢が変わった、学校でこんなことをしたという話が、今までの本人からは想像もできないことだったり、電話した時の応対が以前よりしっかりしたり、些細なことですが、拳士の成長を感じることが嬉しいです。
 あと、少年部の拳士が将来何になりたいという問いに、少林寺拳法の先生になりたいと答えたと、母親伝手に聞いた時は感動と共に、自分自身がもっとしっかりしないとなと思いました。 

 道院長として、今後挑戦したいことや夢などを語ってください
 何とか狭い専有道場を用意して設立したのが3年前。門下生ゼロから始めたら、想像以上のご縁を賜り門下生には狭い思いをさせています。
 門下生が伸び伸びと易筋行を楽しめるように、より広い専有道場に移転を目指して頑張っています。
 また、門下生が金剛禅に入門して良かった!生き方が変わったと感じてもらえれば、道院長冥利に尽きます。

最後に、将来、道院長を目指す全国の拳士へ、ひと言エールをお願いします
 道院長って楽しいですよ。門下生が楽しめるようにと思って活動していますが、一番楽しんでいるのは私です。
 専有道場を用意したり、事務手続きなど手間も増えたりしますが、それ以上に楽しさと充実感を得ています。道を楽しむと書いて、道楽です。道院長はこれ以上にない道楽です!