vol.49 リーダーになれ!

2016/12/01

 私たちの道院では鎮魂行の後、道院長が法話を必ず行います。普段は元気いっぱいの少年部の拳士が、この時は集中し真剣に耳を傾けています。
 時には開祖との思い出、時にはニュースや論語などを題材に、とても幅広い分野を題材に、子供にもわかり易すい言葉で、法話をしてくださいます。そして、法話の最後には必ず、“いいか、少林寺拳法をやってリーダーにならんか”という言葉で締めくくられます。
 そこには、法話を通して拳士の心に種を撒き、水をやり続けて、大きな花を咲かせようという、道院長の強い思いと、大きな愛を感じます。
 今年、愛知高上道院は設立50周年を迎え、記念パーティーが開催されました。山下道院長のもとで修行し、今では道院長として活躍される多くの先生方が出席され、山下道院長の教えが連綿と続いていることを門下生は実感しました。また、道院長になられておらずとも、まさに実生活の中でリーダーとして活躍されている方も大勢いらっしゃいました。
 私たちも諸先輩のようなリーダーとなるべく、普段の修練において工夫をしています。たとえば少年部の拳士に、みんなの前で1分くらいの話をしてもらいます。最初は、もじもじと恥ずかしがっていたのが、だんだんと話が出来るようになり、いつの間にか堂々と話をするようになります。一歩ずつリーダーに向かって成長してゆく姿を見ていると、少林寺拳法はとても素晴らしいなぁと実感しました。人に会い、人から学ぶことができることは、すごく大切な、そして幸せなことだと思っています。
 これからも山下道院長の教えのもと、6歳から65歳までの老若男女が、人生のトータル修行を行いながら、それぞれの立場でリーダーを目指して日々修練していきます。
(愛知高上道院 黒瀬 一輝)

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