vol.55 時代や社会の変化でも人づくりの進化を

2017/11/22

10月28日、2020年の東京オリンピック開幕まで1000日のカウントダウンイベントが東京日本橋で行われました。この1000日という限られた時間で、私たちがしなければならないことの持つ意味はとても大きいものです。

最近、小泉進次郎氏が発信されているように、オリンピックを過ぎると日本社会がこれまで世界で誰も経験したことのない、異常な高齢社会に突入するからです。社会が激変しこれまでの常識は通用しなくなるでしょう。

11月4日に行われた少林寺拳法創始70周年記念フォーラムでは、「2025年 つながりがつくる未来への架け橋」と題し、スポーツ医学に詳しい東大名誉教授の武藤芳照氏の基調講演と、各界からのパネリスト5名によりパネルディスカッションが行われました。
基調講演では、団塊世代が75歳以上となる2025年問題を踏まえ、できる限り寝たきりを防ぐ介護予防が強調されました。
少林寺拳法は、もともと武道を手段としての人づくりが目的で創始されましたから、時代や社会の変化によりどのような環境でどんな人づくりをするのか、常に進化できるよう取り組んでいます。

晩婚化により子育てと親の介護というダブルケアの負担がのしかかる将来の働き盛り世代。
これまでのような自分に費やす時間もお金も期待できません。高校生や 大学生、そして20代の若者とてそれは同様となって来ます。若い世代の強さへの憧れや健康増進、また楽しみとしての少林寺拳法と、次世代に夢と希望を見出 せる自分の時間を創出するためにも、高齢者の介護年齢引き上げのための少林寺拳法健康プログラムを積極的に普及させ、孤独社会からの脱却のために人が集い助け合うコミュニティとしての活動を広めて行きたいと思います。